育再生・地方議員百人と市民の会
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辻淳子理事長、埼玉でご講演
                      

日 時 平成25年2月2日(土) 午後2:00

会 場 埼玉県富士見市キラリ☆ふじみ マルチホール 

企 画 伊勢田幸正富士見市議
 動 画
 
 
日本会議埼玉・東武東上南部支部 新春時局講演会 講師:辻淳子先生    テープおこし
※ ご講演をできるだけそのままテープお越ししています。言葉の重複等はご勘弁いただき、関西弁の暖かさを感じていただければ嬉しく思います。
2013-02-02

 はじめまして、大阪からやってまいりました、辻淳子と申します。ただいま伊勢田議員からご紹介を受けました、NPO法人教育再生地方議員百人と市民の会、百人の会は平成11年からスタートをしました。ちょうどこの頃何があったかと言うと、皆様覚えておられますでしょうか、神戸市でジュン君の殺害事件、14歳の中学生が小学生のジュン君の首を切って、自分の小学校の校門の前に置くという信じられない事件です。それから数年後、佐賀で17歳の少年がバスジャックをし一人殺害するという事件が起きました。いったい子供たちはどうなっているんだろうと心配をしました。たびたび学校で殺害事件が起きる。先生が殺害されたこともある。学校の中、やり直さないといけないのではないか。ところが先生に任せるわけにも行かないし、マスコミや教育評論家も上滑りの話ばかりしてるんじゃないか。そういう話が地方議員や市民の間から沸き起こりました。そこで市民と議員が連携し、議員は議会でしっかり教育問題を突っ込んでいこう、日本中の議員で質問や情報を交換しながら、日本全体の教育を浮上するようにしていきたいと百人の会は活動しています。大阪といいますと、新聞で橋下市長のことがかかれてない日はありません。次から次へと。皆さんのところではどのように伝わっているんでしょうね。今回選挙で広島や山口と回ったんですが、情報がしっかり伝わってないので、ケンカしてる、とか言葉使いが悪いとか、そんなことばかりかかれています。先日の知事、市長のW選挙のときも市役所の役人はシロアリや! などと言ってました。国は「ボッタクリバー」や、とか・・・。ただ、そう言ったおかげで、国が大阪で事業をするのに、「半分お金を出せ。」という制度はなくなりました。国の仕事は国のお金でやるという風に代わりました。橋下さんは口は悪いんですけど、変わってきたものがあるのは事実です。
 大阪維新がどうしてできたかといいますと、実は私は3代目なんですが、ずっと自民党でした。父はミスター自民党。私はミセス自民党。なぜ維新に変わったかと言うと、橋下さんが知事になりました。知事になっていろいろうち出した政策の実現が非常に早い。考えは私達自民党と変わらない。教育委員会制度に関して言えば、私達議員は騙されていたと思います。議会や委員会で教育を話し出すと市長は答えません。教育長に回します。教育基本法とか地方教育行政法と言うのがあるのですが、「政治家は教育に口出しをしてはいけない」と言われてきましたから、私達も市長は教育に関しては答えられないんだと思い込まされておりました。しかし橋下さんが「どうしてだ、首長が教育を言えないんだ。公約でも教育をうたった。ウソはつけない。」と。橋下さんは弁護士ですから、突っ込んで考えられています。教育基本法の中にも「政治家が教育に口を挟んではいけない。」などと言う文章はないんです。「偏った教育はダメ!」 という一文だけです。(ここでテンションが上がる)考えてください、日教組がどれだけ偏っていたか。その偏った日教組に教育を任せながら、正しいことを述べる市長達が教育に口を出せない。全く違っていると思います(理事長頭からユゲが出てきました)。大阪維新の教育改革はそこから出発しました。
 橋下さんは当時まだ知事でしたが、「教育基本条例」と言うのを23年に出しました。維新は市会の中に弁護士が二人いますので、私達議員の思いを一生懸命二人に話し、自分達で条例文を作ったのです。「教育基本条例」の内容は、先ず、愛国心。国旗国家の扱い。歴史を学ぶ大切さや、自立する大人になるための教育をやるべきで、そして校長に権限を持たして、人事権を持たして、この学校の責任は校長にあるということを明確にしないと校長も変わりません。大阪では2〜3年で校長が変わります。学校の教師の中にはもっと古い人がいますから、そちらの意見が中心になって、校長や教頭の意見を聞かないというのが大阪のほとんどの学校の状況です。ですから校長には是非とも権限を持ってもらいたいと条例に入れました。次に、教師の指導力不足。大阪でも指導力不足の教師の研修と言うのはあるんですが、年間で受けるのは5名です。1万人大阪で教師がいますが5人です。違うでしょ! ここもしっかりやりたい。そして、子供たちの教育の責任は誰が一番取らなければならないのでしょう。保護者です。ですから条例の中に、子供の教育の第一責任は保護者である。と明示しました。そしてともに地域の人たちも学校のことには責任を持たなければならない、学校がやろうとしていることに地域は協力していかなければならないと書かせていただきました。ところが、自民党をはじめ全党の反対。そして教委からの突っ込みがありまして議論されるまでもなく否決されてしまいました。先ほど、申し上げました、保護者のことや地域の責任については、教委は「一般の皆様のことを書くのは市の条例にはなじまない。」と言われました。
 そしてこの条例が否決された後に橋下さんが知事を辞めて市長としてやってこられました。(余程カチンと来たんでしょうね!)そこからすごいスピードで大阪の教育が変わっています。市長は就任時に全国学力調査結果を公表すると仰いました。文部省が「約束が違う」とすごい反対をしてきました。しかし、それなら何のための試験か。自分達の位置を客観的に知り、指導に活かすと言うのが試験の目的ではないのか。というのが市長や私達の気持ちでした。と言うのは、学校はどれだけ守られているのかと言うことを考えられたことがあるでしょうか。A、B、Cという学校の中で、どんな成績をとろうが、情報の交換と言うのがありません。何となく漏れてくる様子を見るだけでその学校の中で何が行われているのかわかりません。まるで塀の中なんです。今大阪府では公募による校長、8つの学校で一般の方が校長になっています。その中のお一人が自衛隊からこられています。先日海上自衛隊からこられたその女性校長にいろいろなお話を聞かせてもらったんですが、まさに塀の中だと。自分達がこういうことをしたい、子供たちにこういうことを教えたいと思っても、なかなか教師が理解できない。と言われていましたが、このように外から先生が入ってきてがんばる、これからの学校には必要だと思います。大阪市では条例で、校長を公募することを決めました。この春から50人の公募校長が決まります。公募と言っても民間からばかりではなく、先生方からも公募で上がってきていただきたいと思います。今、学校で教頭先生になって10年くらい、教頭が一番しんどいんです。身も心もズタズタの状態で校長になると、ホッとしてしまって、「こども達のためにこうしたい」という意欲が失せてしまっている人が大変多いんです。ですから30代でもいいから、こういう学校をつくりたいんだという人になってほしくて今回実施しました。今研修の真っ最中です。若い先生が「子供をこうしたい、校長として学校をこう変えたい」という思いで、学校は必ず変わります。4月から始まる、新しい校長による学校教育を大変楽しみにしています。
 先ほどの条例の話に戻りますが、私達の提出した教育基本条例は否決されましたから、橋下市長は「市長提案」ということで条例案を出されました。市長が出すということで、文案は教委が作り、市長が吟味したものです。市長が出されたのは、大阪市の「教育行政基本条例」と大阪の「学校活性化条例」です。この2つの条例に、私達の言いたいことをできるだけ盛り込みたかった。私達がどうしても入れたかったこと、それは「自由と規範意識、権利と義務を重んじ、自己の判断と責任で道を切り開く子供たちを育てたい。」そして「グローバル化が進む中で、国際社会において、力強く生き抜くことができる人間として育むような教育がしたい。」です。ここは私達が作った条例案から教委が抜いた部分ですが、ねばって入れてもらいました。私たちに取ってはとても重要な部分と考えています。今の子供たちが受けた教育によって育った、20代、30代の人達にとって、自由と規範意識が抜けているところ。権利ばっかり主張して義務を果たさない、そういう風に思い込んでしまっている教育を今までやってきた。これは必ずやり直さなければなりません。私達はこれからの日本に危機感を持っているんです。今安倍政権が誕生したことは、たぶん日本人の皆さんの意識の中にも、同じ教育に対する意識をお持ちだったと思います。新聞でご存知でしょうが、私達は日本維新の会を作ろうとしたときに、「党首を安倍さんに受けてもらえないだろうか。」と話に行っています。私達は安倍さんの教育に対する熱意、考え方。そして日本を如何にしっかりした国に立てていくかと言うところは安倍さんと一緒なんですよね。
しかし安倍さんが自民党の党首になられたわけですから、是々非々でやれるところはやろうとなりました。
私自身が自民党を抜けて大阪維新の会に入ったときに、自民党にチョットがっかり感がありました。
自民党は長らく大きな勢力を持って国政を担ってきた、しかしその中で重要であった憲法改正やってないんですよね。自民党やろうと思えば、もっともっと昔にあんだけの(標準語;「あれだけの」)勢力を持って憲法改正やれたんですよ。それをやってこなかった自民党の考え方、自民党の中にいる議員の考え方に私は「違う」と思いました。
 そしてまた、道州制を進める。これ地方分権なんですね。何もかも国が決めている今の状況は絶対間違っています。絶対間違っています。日本の47都道府県でそれぞれの県の特徴がある。産業・商業の街であるところ、農業・漁業の街であるところ。それを同じように、それぞれの県のことを知らない官僚が、東京の机の上で立てた計画で日本全体を把握してやっていこうと、この今の状況は絶対違うと思います。日本は、戦争が終わった当時はそれでよかったと思います。敗戦の焼け野原の中で日本を如何に引っ張っていくかと言うことで、日本が1つの固まりになってブルドーザーのように日本を引っ張っていく。しかし、今戦後60年、日本が50歳60歳という体になったときに5歳のときの服をそのまま着ていてどうするんですか。私達は50歳60歳の体にふさわしい着物を着なければならない。そのためには統治機構を絶対変えていく必要があると思います。ですから今のように何もかも国が決めてやっていくのは違う。国がやるべきは外交政策とか、国全体の金融政策とか、防衛政策とか、そういうことだと思います。それ以外は県で、県が無理なら道州制としてやるべきだと思います。大阪もそうですが、それぞれの県から上がった税収、国へど〜〜んと取られて、使い先の名前の書かれたお金になって戻ってくる今の状況では、それぞれの県では発展できません。私達の気持ちの中にあるのは自立した個人。自立した地域。自立した国家なのです。「強い日本」になるために考えていかなければならないと思います。
 さて、この「自立した個人」と言ったときに、じゃあ自立できない弱いものはどうするんだ。障害を持った方やいろんな方がおられます。セーフティネットは当たり前ですから必ずきっちりとやる。しかし、甘えてそこへ入ろうとしている人は許すことはできないという思いで、いろいろな政策をやっています。これは教育の中でも必ず教えないとダメです。生活保護を受けた親の子供は必ず生活保護に落ちるという、この負の循環を断ち切るのは教育しかないんですね。
 今大阪はいろいろなことをやろうとしているんですが、教育のためのバウチャーと言うのをやっています。
大阪は24区ありますが、今1つの区でやっています。今年の12月からは全24区でやろうとしています。どういった制度かといいますと、就学援助を受けている経済的に厳しい家庭の子供には月に1万円なんですが、
 塾に通うことができるバウチャー、クーポン券をお渡ししますから、塾へ行ってください。それは勉強とは限らないです。ピアノ、そろばん、スポーツクラブでもいいんだ、自分が何か勉強したいんだというときに、月1万円のバウチャー使ってくださいよ。ということでやっています。これは橋下さんの考えです。親の経済力によって子供の将来が変わるのは違うだろう。と言って。皆さんから頂いた税金を、大阪の未来に掛けるなら、やっぱり教育に掛けないといけない。チャンスに恵まれない子供たちに活かしたい。活かす活かさないは本人の責任ですよ。今1つの区で1000人弱くらいの子供達がバウチャーを使えるんですが、現在使っているのは4割くらいの子供たちです。月1万円では塾にいけないんだという話も聞いています。月1万円で後は親が足して塾へ行かなければならないんですが、足すお金がないんだという親もおりますし、今、大きな組織を持った塾が月1万円でやるコースも考えているようです。時間的に少なくすれば、月1万円でもできるんでしょうね。本当は学校の中で、学校の先生に補習をして補ってもらうべきだと思うんですが、学校の先生と話がつかないんです。待っていれば子供たちは1年、2年とすぐ大きくなってしまいます。今すぐやれることがこの教育バウチャー。それをやりながら同時に土曜日授業をやることもスタートしました。先生方に夏休みの時間を、今、研修と言うことになっているんですが、1ケ月の自宅研修を土曜日の中に割り当てて欲しいと、そうすれば先生方で補修ができるんじゃないかと言う話も詰めております。それが動きだしたら新しい形の補習授業ができると思っています。
 さらに大阪では英語教育をスタートいたします。これは先ほどの教育条例の前文にありました、「グローバル化した国際社会に対抗できるように、生きていける子供を育てるため」です。どんなことをするかと言えば、小学校1年からフォリックスというやり方があるそうです。英語圏の子供たちが、5〜6歳から勉強する、また英語圏の外国人の皆様にやっているんですが、英語のスペルと読み方にはあるルールがある、それを勉強すると、スペルを見てかなり発音ができるという。それを小1からやっていく。それとネイティブスピーカーと、直接の外国人から生の発音を聞いての英語教育をやりたい。喋れる英語をやりたいですね。
これを小学校の1年からやることによって、目標を決めています。小学校6年生で英検3級合格。中学校3年では準1級を取るというのを目標に遣ろうとしています。これ、目標を決めないと学校の先生っていい加減ですからね。やってます。でも結果でなかった。これ絶対許せないことで、子供たちにそこまで、ちゃんと合格と言うラインにもって行くまで先生は努力をしようと言う英語教育を遣らせていただきます。
 次に、近・現代史と書かせていただいているんですが、今の子供達、日本史の中で近・現代史学んでないんです。石器時代から始まるんですよね。縄文文化とか。日本の歴史の勉強は。ず〜〜っとやってる内に2学期、3学期が来ますと時間切れになって江戸時代くらいで終わっているんじゃないですか。明治なんかはしょっていると思います。我々維新の議員や橋下市長と、「これは絶対よくない」と、反対にそこから勉強してもいいくらいだと、日本の開国の時代、明治に向かっての民主主義をしっかり入れていった時代の日本人の頑張りとか、制度の変化とか、また、なぜ戦争に至ってしまったか。大東亜戦争に至った原因、そして戦争が終わった後の東京裁判がどうだったのか、そんなことを学べる施設を作りたいと橋下さんは言っています。ただ、施設を作るとなると、税金で作るわけですから、私達が思う、「こうなんだ」と言うのはちょっとできないんです。こういう考えもありますよ。という風に学べる状況にして、そこはしっかり子供が学ぶ。しっかりしたどなたから教えてもらうなり本を読んで学べるような、近・現代史を学んで、日本人たる自分はどうなのかという思いを持った大人を育てたいと思っています。これにたいしては安倍さんが大阪にこられたときに、首相になって大阪に来て橋下市長や松井知事と話しをされているんですが、橋下市長が、「このことはやりたい、力を貸して欲しい」と安倍さんに訴えましたら、「わかりました」という返事を頂いたと聞いています。是非期待していたいと思います。私達日本維新の会は公約の中で、「高校生は日本史を必須にする」と入れたんです。というのは、中学校までは義務教育ですから、みんな日本史を勉強してるんです。ところが今の公立高校においては日本史必須でないんですよ。ご存知でしたか。大学の試験なんかを考えると日本史難しいもんですから、世界史や地理を取ったほうが入試は楽だと言うことで今の高校生、日本史をとってない学生がすごく多いんです。と言うことは日本史の勉強は中学校でストップしたまま大学生になり、成人してしまっているんで、本当に日本史を知らない子供たちが多いと思います。私は冗談だと思うんですが、日本がアメリカと戦争したことを知らない20代がいると聞いて、私は「エッ!」と。ひょっとしたら本当にありえるかもしれません。その中で是非とも日本史の勉強はさせたい。自分が日本人だと言う意識をしっかり持っていただくような教育をしたいと思います。
 私達大阪がいろいろな教育改革をしているんですが、中学校給食とクーラーについて。中学校の給食、大阪ではないんです。お弁当を持ってきています。自民党にいるときは『愛情弁当』。中学校3年間ですからね。親が愛情持った弁当を持たせて学校に行かせてやるべきだと思っていました。こちら(埼玉県富士見市)では中学校の給食どうなんですか(「市によってバラバラ」という声あり)。『愛情弁当』から『中学校給食』へと思いが変わったのは、保護司の皆さんが語られたんですね。罪を犯した少年達の面倒を見ていただいているんですが、実は親が子供に全く無関心で朝ごはんも食べさせてもらえずに学校へ行っている子供が大阪市にはたくさんいる。と。そういうわけだからもちろんお弁当ももちろん持たせてもらってないわけです。そうしたら昼食の時間になったら運動場に出て行く子供がいたりとか、たとえば親に500円持たされて、「これであんたお昼食べときや」(正調大阪弁デス)とか。ところが子供は他に使いたいんです。ゲームとか何とか。そうしたら菓子パン1個買っといて、後は何なり使っている。朝ごはん抜きで菓子パンで中学生がどんな体が作れますか。体は食べ物からつくってますよね。こういう話を訴えられて、私は最初『愛情弁当』と思ったけれども、いろいろな子供たちがいる事を考えれば、中学校給食をやらなければならないと言うことで、中学校給食に切り替えました。そして、橋下さんはまだ市長になっていなかったんですが、平松市長のときに、維新の会として中学校給食やりましょうよ。と。平松さんもやりたいと仰ったんですが、役人から予算がありません。実行はできません。と言うところで終わってしまいました。ところが次にきたのが橋下さん。中学校給食やりましょう。「ハイ! 中学校給食はやる。やれるような事を教育委員会で考えてくれ。」という指示がすぐに出ました。で教育委員会は考えました。しかし、現在小学校でやっているように、学校に給食室をつくって、と言うと学校の数が多いものですからできない。大阪市は中学校130校ございます。130校の学校に給食室を作る。百何十億かかると言う話になってしまいます。とてもとても無理だと言うことで、でとりあえずスタートしようと言うことで、現在は民間の会社にお弁当を作ってもらっています。内容は学校の栄養士が、ちゃんとこういったメニューのものを作って欲しいという事を民間会社に言って、それでお弁当を作ります。で、今のところは『お弁当を申し込みます。』という選択性で実施されています。予算がすぐには取れなかったので。こうやりながら近々、全員が給食という風に変えていこうと思っています。そして予算を作れる形ができれば、たとえばセンターと言う中学校の給食を作るようなところをド〜〜ンと建てて、そこでつくった暖かいものを配送するとか、あと、「親子給食」って言うんですが、小学校の給食室を作って隣の中学校へ持っていけないだろうかとか、こういうことを早く実現したいと思っています。
 そしてクーラーですね。大阪、めっちゃ(標準語;「大変、とても」)暑いんですよ。めっちゃ暑い!
で、このクーラーを入れたいというのも予算がないということでなかなかOKがもらえなかったんですが、
ともかくやっていきましょうということで、橋下さんが12月に市長になられてから、この春の予算で先ず一枠取りまして、ここの夏休みで中3の工事をしました。9月の頭。中3の教室にはクーラーが入っています。今の橋下市長のスピードってこんなんなんです(標準語;このようなのです)。たぶん今までの大阪市なら、「クーラーつけますかつけませんか」、と1年くらい議論をして、じゃあ準備やります。準備に1年間かかります。おそらくこんなんなんです。確かに教育委員会が言ってきたのもそのようでした。そんなことじゃダメだ。ともかく何とかやれ! と言う教育委員会に指令が出まして、先ず3年生からと言うことでスタートをし、今年の夏休みには1年生2年生の教室に工事に入り、その次は小学校をやるということが決まっています。
 やるかやらないかと言うのはリーダーしだいだと言うのをほんとうに私は実感をしました。やれないというと本当にやれないんですよね。私も今議員10年目なんですが、今までもいろんなことをいろんな部署に訴えて、こうだ、市民はこう思っている、こうやるべきじゃないかといろんなことを委員会で訴えて質問してきました。おそらく議員の方いらっしゃいますが同じだと思うんですね。でもね、そこでどんだけできへん(標準語;「どれだけ多くのできない」)理由を挙げてくるか。と言うのが今までの仕事だったんですね。やりながらむなしい思いをすごく感じました。だけど、大阪維新の会と言うグループができてから、自分達で条例を作って出し、厳しいことが言え、また、ここで橋下市長と言うすごいリーダーシップを持った市長を迎えることによって、私始めて今、議員らしい議員の仕事をさせてもらえているという、すごい満足感があるんです。以前の党にいた時の議員の仕事から言ったら5倍も6倍も仕事をしている現状です。すごく忙しいです。でもやりがいはあります。これね、やろうと思ったら絶対他の市町村議会でもやれるので、是非とも意識を切り開いていただきたいと思います。全国のいろいろな議会の議員が、大阪やれてるんだから自分達もやれると、この『教育条例』是非とも作っていただきたいと思っているんですね。教育委員会に任せておいたら、委員会楽したいですから、本当の話。しんどいことは回ってこないです。そしてまた、教育委員会と言うのは役所の中なんですけども、役人の皆さんというのはまず前例重視ですから、前例重視をすれば絶対変わってこないんですね。もし変えてくれてもゆっくり変わるのがやっとこさなんです。これ、前例をはずして、市民のために今何をやるべきか、職員の意識を変えれば、自分達の仕事は役所のためにするのではないと、市民の皆様に向かって、こうやらなければならないと。市民から直接声をもらってやるのが仕事だ! って職員が意識を変えればすごく変わってきます。ぜひとも、日本全体の地方議会で、そういう意識で議員も追及していただきたいですし、職員の意識を変えていただくということを進めていただきたいと思います。大阪がやれたんですから。
 今、大阪の橋下市長がブルドーザーが穴をあけるように先端を走っていますから、「そこがあえてやってるじゃないか。」と大阪を引き合いに出していただければいいと思います。それこそが市民のために働く議会であり、市民のために働く役所、職員だと思います。やれます。必ずやれると思います。そのためには市民の意見を聞いていかないといけないんですね。今、橋下市長はツィターやメールでがんがん意見を受けてらっしゃいます。だから私達議員以上の情報を市長は持っておられます。それを聞いた事を即実行するというのが彼の姿勢なんです。いくつか申し上げますと、市長、知事のW選挙のときに私の地元に街宣でこられました。そのときあるお母さんが訴えました。「うちの子が難病で・・・」実は私はそれを先に聞いているんです。小さいお子さんです。難病なんです。難病の治療は難病の治療費でやっていただけるんですが、実はその子、きつい胆汁が出るんです。そのまま置いておいたら肝臓がやられるので、おなかに管を通して胆汁を外に出さなければならない。ストーマーをつけなければならないんですが、このストーマー代と言うのは、便を取るためのストーマー代なら公費が認められるけども、胆汁を出すためのストーマーは公費は認められない。私もすごく役所に言ったんですよ。「おかしいじゃないですか。」って。同じことじゃないですか。認められません。書いてませんから。と言うのが答えでした。ところが橋下さんは街宣中に言われたことをちゃんと覚えてられて、市長になったとたんに保健局にその指示を出されたんです。1ケ月後公費で出るようになりました。お母さんすごく喜んでられました。また、ツィッターで大阪市大と言う大阪市が持っている大学があるんですが、その学生が市長に訴えているんです。僕は図書館で勉強したい。しかし市大の図書館は土曜日昼までです。日曜は閉まってます。それ見て、そんなこと知らなかったですね。だって、京大とか、ほかの大学は日曜も開いてますから。市長は学生から受けたメールを見て、「市大おかしいんちゃう、これは」(標準語;市大はおかしいのではないでしょうか。このようなことは)というふうにすぐに出されて、この4月から市大の図書館、土曜日も夜まで、日曜日も朝から夕方までちゃんと開くようになりました。そういう声を受けたらすぐに実行するというのが彼の姿勢なんですね。議論はやります。でも議論ばかりをいつまでもやっていたらそれは違う。と。政治は実行だ! と私達にもすごく仰いますし、実行してこそナンボ(標準語;価値がある)が政治の世界だ!と。「議論をやってないんじゃないか。」とか「独裁者じゃないか橋下は」という批判がすごく来るんですが、彼の理論はすごいですよ。彼が市長室にいると、時間15分おきに、これ決まってるんですが、各いろんな課とか仕事を持ってこられます。役所が。市長、これについてはこうです。とか報告されて、市長はOKとか指示を出される。細かいところまで市長、全部見ておられます。その中でちょうど昨日言われました。ある課長から。私のところに説明に来てたんですね。僕は新しい市長にすごく嬉しいんです。ボクみたいに隅っこにいる課長の話を一生懸命市長は聞いてくれるんです。それを聞いてもらったら本当に一生懸命やろうとボクは思います。おそらく今大阪市の職員、そんな思いでいてる(標準語;いる)と思います。ですから、まだ新しい市長が生まれて、大阪たった1年しか経ってないんですが、教育が変わり、さまざまな施策がほんとにスピードで変わっています。交通局の民営化もじつは打ち出して、来年から民営化をしようと言うところまで話は来ていますし、これは変わるというのはリーダーシップとともなう議会、そして大阪の市民の皆さんの思いやと思います。皆で本当に変えようと思えば変えれるんだと言う思いが、今回の新しい市長のモデルの思いなんです。
 それで今、大阪の教育の話をすると、ひとつだけ、桜宮の体罰の話。これも大変な事件だったです。大津市で子供のいじめで生徒が自殺した。大変な事件だったと思います。大阪市の桜宮は教師による体罰で子供が自殺をしてるんです。本当にあってはならないことだと思います。教育委員会はこの件についてウヤムヤだったですね。実は前にもその先生に体罰があると上がってきてるんですね。上がってきたのに教育委員会は、先生に話を聞いてください。校長! で終わってしまっているんです。あの時本当に解決できれば死ななくて良かったと思っています。いまになっても教育委員会はハッキリ言わないから、市長は本当に怒って、入試中止だという話になっているんです。学校の状況を仲間の議員が見に行きました。そうしたら桜宮の学校は行ったときに、先生方は、うちの学校の設備はこんなに立派なんです。と言う風に見に行った議員に言ってるんですよね。議員はそんなとこ見に行ってないですよ。ここの子供が死んだというこの大きな状況に学校が、どういう風に考えているんだということを見に行ったのに、いかに設備が立派だという説明をしたこの教師の意識、私は許せないと思いました。入試中止と言うのはちょっと厳しかったかもしれませんが、先ず、普通化の別枠で受け入れる。その中で、暴力でないスポーツの指導、そこをしっかり教えるんだという橋下市長の考えは決して間違いではないと思いました。そうして新しいカリキュラムができて先生方も意識を変え、そして意識を変えないといけないのは保護者なんですよね。だってこの体罰、保護者の前でもやってるんですから。保護者もクラブが強くなるためには体罰が必要だという意識をもっていたわけですから。クラブの子供たちもそうです。ここの意識を変えないことには絶対変えることはできない。橋下市長が、学校にももちろん大きな責任があるけれども、責任は学校だけじゃないんだ、保護者の意識、子供の意識を変えるところまで行かないと解決できないといったのは、本当だと思います。それこそやらなければならないことだと思っています。そうこうしているうちにオリンピックの柔道選手の体罰問題が出てきました。そして後の学校でもどんどん体罰のことが出てきました。これね、本当に日本全国でやらないといけないと思います。スポーツの指導における体罰は100%だめだと。ただ、市長も言ってるんですけど、生活指導における体罰と言うのは、また少し意味合いが違うと思うので、もちろんあってはならないことだけども、生活指導における体罰については議論は別だと。これはまたしっかり議論していきたいと仰ってました。それも然りだと私は思っています。
 いま、大阪の学校はいろいろなことで変わろうとしています。是非とも、こんな大阪があるんだということを皆様も頭の隅においていただいて、いろんなところでそういう発信をしていくことによって、日本のいろいろなところで変わっていけるチャンスだという風に考えていただきたいと思います。私達も確かに橋下市長という稀有な、すごく頭がよくってリーダーシップがあって、勇気が合って、人の話をちゃんと聞いて、
口は悪いですけどね。ああいう市長を迎えたことで大阪市は変わっていけるんですけども、そういう人がいるということは引き合いに出してもらえると思うので。
 大阪は大変な町です。学力は、全国学力テストで始めてわかったんですけど、全国47都道府県中下から3番目なんです。これは教育委員会もショックを受けていました。だって今まで手をこまねいていたわけではない。かなり教育予算を付けていますし、いろんな政策だとかいろんな制度をつくったり、こういうことこういうこと、いろいろやってきたのに下から3番目だったというこの状況。そしてまた、街頭犯罪とかが多いのも大阪です。街頭犯罪をなくすというのも教育が大事だと思います。警察の協力とともに教育によって変えていく。自分が愛しい、自分を大切にする思いを植えつけてやらないと、たぶん、ちょっとした事で悪いことに手を出してしまうような子供が成人になっていくんだと思っています。
 そして、また経済発展の段階でも大阪は低迷をしています。もちろんリーマンショックとかいろんなことがあったんですが、いろんなことがあって、ほかの都市が上がっているのに大阪はず〜〜っと低迷状況が続いています。この中でも変えていこうとするのが、大阪都構想と言う言葉でやっているんですが、大阪市と府が一緒になろうよ。と。大阪はサツマイモのような形ですが、ど真ん中に大阪市があるんですね。GDPで言うと大阪市が大阪府全体の半分を押さえています。その半分を抑える大阪市と大阪府がメチャクチャ仲が悪かったというのが今までです。よく言われます。府と市を合わせて府市あわせ(不幸せ)! もう、冗談じゃないんです。本当にケンカしてました。大阪府がビルを建てるといったら高さを競うんですよね。大阪市は元々28階建ての計画だったのが、大阪府も計画したので58階建になりました。こんなことで争ってきた。でもこれからは大阪府と市が産業の発展とか大きなことについては一緒にやろうよと。そして各基礎自治体の行政については大阪267万人、あまりにも大きいので、もっと小さいところに分けて、小さな単位で、ニアイズベターの行政サービスをやろうよ、というのが大阪都構想なんです。これは税金の使い方の問題でもあります。本当に市民のための税金を役所が使うのか市民が使うのか。そして国民の意識を「政治は任せとけ」ではなくて自分達の政治だ、行政だとしっかり国民の皆さんにも見てもらいたいというのが都構想の根っこですので、是非ともこれからも全国に広めていって、日本を元気にしたいという思いでがんばらせていただいております。
 長時間ありがとうございました。




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役所の中では、何を言うかわからない橋下市長。役所を一歩出ればこれまた何をするかわからない百人の会増木事務局長 。辻理事長、気が休まるときがないでしょうナ〜〜! でも、私(増木)は橋下さんほど心配は掛けてないと思っているんですが・・・。


  
資料写真(H25-2-2)