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三澤 廣氏の活動報告
(作家)

 三澤 廣氏の一覧


嘘と知りつつ  (H30-8-18)


嘘と知りつつ   三澤廣
 二〇〇〇年の頃だったと記憶しています。
 み朝日新聞が妙なキャンペーンを張りました。
 きっかけは、主婦が投書して、「うちの子供は一学期には算数のテストで六十点を取り、通知表は3だった。二学期には八十点を取ったのに、『みんなが頑張ったから』という理由でやっぱり3だった。努力を認めない教育はおかしい」と言い出したことでした。
 朝日新聞は、通知表は相対評価をやめて絶対評価に切り替えろと主張しています。ちょうど、この投書が、朝日の方針と一致したのでしょう。ひとしきり、この話題で教育欄・投書欄は賑わったものでした。
 考えてもごらんなさい。「みんなが頑張る」などという現象がそうそう簡単に起こるものだったら、教師はどんなにか楽でしょう。
 みんなの点数がよかった原因は、言うまでもありません。試験の問題が簡単だったからです。みんなが頑張ったのでもなければ、投書した主婦の子供が頑張ったのでもありません。そのころ朝日は、「全員が百点を取れる授業を」とも言っていました。全員が百点を取れるようにする方法は、一つだけあります。試験問題をウンと簡単にすればいいのです。難しいことは何も教えなければいいのです。
 そのくらいのことは、通常の常識のある人なら、誰にでも分かることです。中学生レベルの数学の素養があれば、何かおかしいということに気付くはずです。
 少なくとも、朝日の記者に、その程度の常識がなかったとはとうてい考えられないことです。
 つまり、朝日の担当者は、実情を理解していながら、手柄を立てたいという個人的な理由だけで、キャンペーンを始めたのです。編輯に携わる上司たちも、そんな屁理屈が通るはずはないと知りながら、読者の知的レベルを舐めてかかり、騙してやろうと算段したのです。悲しいことに、たいていの読者が騙されてしまったのですが。

 今にして振り返ってみると、なるほど、このような欺瞞が、慰安婦の捏造と符節を合していたのだと納得させられるのです。
 戦前の日本が世界で一番残虐な国で、その軍隊が、他の民族の女性を暴力的に連行して、売春をさせるなどということは、多少なりと正しい歴史認識を持っていたら、ありえないことだと分かるはずです。
 今、朝日は窮地に追い込まれて、慰安婦報道は、「誤報ではあっても、捏造ではなかった」と開き直っています。
 八十点で3なのはひどいというのと同じです。そんなことはありえないと知っていながら、同じような悪意を以て、同じように捏造したのです。
 絶対に過失ではありません。確定的故意による犯罪です。
 北海道では、捏造記者が大学の教師になり、全国から非難を浴びています。(その後辞職しましたが) 朝日は必死の弁護をしています。手柄を立てたいという個人的な理由で、あれだけ国民を欺いた末に責任を取る必要はないと言うのでしょうか。しかも、その犯罪を使嗾(しそう)した企業が今さら何を言うのでしょう。
 誤報ではなかったのです。捏造だったのです。

 ところで、この捏造記者は、「娘が脅されたり、いじめられたりしている」としきりにこぼしています。
 それは確かにお気の毒なことです。ああいう人を父に持ったことは、お嬢さんの罪ではありません。
 では伺いたいのですが、かつて、日教組と朝日新聞のおかげで、自衛隊員の子供たちがどんなにいじめられていたかを御存知ないのでしょうか。
 沖縄が日本に返還された昭和四十七年頃の話ですが、沖縄に赴任して来た自衛隊員住民登録を拒否した自治体がいくつもあったのです。子供たちは学校に入ることができなくなりました。そのうちのある市の市長は、「子供たちに罪はなくても、憲法違反なのだから、仕方がない」と言い募ったものです。
 今から振り返ってみれば、在日朝鮮人帰還事業(私は強制送還ならぬ詐欺送還と呼んでいますが)と並ぶ戦後の左翼の最大の恥部になってしまいました。帰還事業に比べれば、規模も現実の被害もずっと小さかったのではありますが、民主主義と人権という原点に立って眺めれば(朝日の言い方を真似しました)、左翼の犯した最大の犯罪ではなかったでしょうか。
 そもそも、憲法違反だろうと何だろうと、現実に引っ越して来た人間の住民登録を拒絶する裁量権が自治体にあるはずがありません。オウムの子供たちは現実に教団の勢力を拡大する危険を孕んでいるにもかかわらず、(若干揉めましたが)ちゃんと受け入れてもらえました。
 「憲法違反だから仕方がない」とは、これまた、八十点の話と同じように、論理的思考能力の欠如から来ていたのです。
 植村さん、この市長は正しいことをしたのですか。