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三澤 廣氏の活動報告
(作家)

 三澤 廣氏の一覧


言論弾圧はリベラルから  (H31-4-30)

 杉田水脈氏が高円寺駅前で区議選候補者の応援演説をしようとした所、反対派の猛烈な妨害に遭いました。当然ながら公職選挙法に違反するもので、警察は若干名を逮捕したようです。
 平成二十九年(2017)以来、日本の言論の自由は危機的状況を迎えています。きっかけは、百田尚樹氏の一橋大学での講演会が潰されたことでした
(https://twi55.com/kodaira2017610/)。学内外の反対派の脅迫に主催者側が怖気づいて中止したのです。
 同じ年のうちに、香山リカ氏の講演会が潰されました。香山氏は翌年にも引き続いて、他の場所での講演を妨害されました。これから公共の場所で講演会を予定するたびに同じ妨害を受けるでしょう。言論人として致命的な傷を負ったのではないでしょうか。香山氏は百田氏の講演を弾圧したグループと親しかったとのことですから、典型的なブーメラン現象が起こったのです。
 小林よしのり氏が、百田氏の「一橋事件」を目して、「真の言論弾圧とは、権力が民間人の言論を弾圧することを言う。民間人の批判や圧力で、講演会が中止に追い込まれる場合は、主催した奴らが腰抜けだったということに過ぎない」と言いました。
 こんな荒っぽい理窟に頷いてしまう人の脳味噌の荒っぽさに私は惘(あき)れるのです。
 よしのり氏にお尋ねしますが、ではもちろん、香山氏の講演会が潰されたのも、言論弾圧ではないのですね。
 ムッソリーニのファシスト党は、反対党の講演会を襲って、弁士にひまし油を飲ませて下痢を起こさせるという無法を働いていました。このとき、まだムッソリーニは権力を掌握する前だったのですから、これも言論弾圧ではなかったことになります。
 ということは、現代日本では「左翼は(政権を握っていないから)言論弾圧をすることができない」という命題が成立することになりますが、現実には日本の最近の言論弾圧は常に左翼の側から仕掛けられています。香山氏の事件は、百田一橋事件に怒った保守派が報復をしたに過ぎません。
 そして、今度の杉田高円寺事件では、リベラル(北朝鮮のような国を作ろうというリベラリズム)は装いを新たにして、完全に法に触れる選挙妨害の挙に出て来ました。局面が変わったのです。言論弾圧は今度どんどんバージョンアップされるでしょう。
 候補者が選挙運動を妨害されても、民間人が行っている場合には、言論弾圧ではなく、左翼政党の街頭演説に街宣車が付きまとっても言論弾圧ではないのですね。よしのりさん。
 安倍秋葉原事件のときと同じ選挙妨害ではありますが、今度の高円寺事件は一人の政治家を標的にしたという点で、もっと悪辣かつ深刻な事態と言わなければなりません。
 安倍秋葉原事件(https://www.sankei.com/politics/news/170707/plt1707070011-n3.html)のとき、日本はもっと真剣に考えなければいけなかったのです。あのとき「安倍が悪い」と断じた関口宏や高木美保のような、知性が低いのに声だけ高い人たちの罪は万死に該(あた)ります。
 保守派は報復をしなければなりません。
 二〇〇一年の九・一一事件(貿易センタービル)の後、ブッシュJrが報復宣言をしたとき、天声人語は、「小泉首相はすぐにアメリカへ飛んで、ブッシュ大統領に報復の空しさを説くべきだ。報復は何も生み出さない」と書きました。小学生の作文です。
 あの後、これからは恐ろしいテロリズムの時代が来ると予想する者が多かったのに、それが杞憂に終わったのは、ブッシュの徹底した報復のおかげでした。オサマ・ビン・ラディンを殺害したことが世界に平和をもたらしたのです。
 朝日の言うとおりに、ブッシュが拱手傍観していたら、今頃世界はどうなっていたかと肌に粟を生ずるものがあります。
 保守派が意志を通じ合っているわけではありませんが、香山事件は、百田一橋事件に憤慨した同志が女ビン・ラディンに天誅を下したのでした。それによって、リベラルは一時は大人しくなりました。ところが、またまた新たな攻撃を仕掛けてきたのです。さあ、今度はどう出ましょう。
 向こうが仕掛けて来たのと同じレベルまでは報復をしなければなりません。向こうが先に手を出したのですから、もっと大規模な報復をしてもいいはずですが、まだそれ以上には発展させない方がいいと思います。際限なく拡大するのを防ぐためにも。
 高円寺事件の黒幕は立憲民主党でしょう。共産党ではないはずです。共産党は戦前の記憶がありますから、言論弾圧には敏感です。もちろん、政権を取ったら言論の自由など認めはしませんが、今の所は、自由を守るポーズだけは大切にします。激しい「言葉狩り」をしていますから、放置して置いたら何をするかは分かりませんが、ともかくも、候補者を恫喝するような馬鹿はしないでしょう。
 立民党は子供みたいなもので、そういう慎重な考えを持っていません。だから、ブーメランばかり受けるのです。
 立民党の政治家の演説には、保守派の活動家を送り込んで、野次り倒す必要があります。杉田氏は、身の危険を感じたと言っています。暴力には至りませんでしたが、顔を10センチの所まで近づけて恫喝したということです。いや、女性に対してそこまでするのは、もう半分は暴力に踏み込んでいます。
 保守派もそれと同じレベルまでの報復は許されるべきでしょう。相手が男なら、顔を1センチまで近づけてもいいでしょう。
 従来、インタネットに寄稿する者は右派が多いということで、「ネトウヨ」という言葉まであります。しかし、最近はネットでも、左派が支離滅裂な論理を展開しています。私の命名ですが、「ネトパヨ」と呼びましょう。
 話は違いますが、私は、「パヨク」というのは、「パーな左翼」という意味だとばかり思っていました。実は、「ぱよぱよちーん」というような深い意味があるそうです。(このへん、分からない人はインタネットを検索されたし) なるほど、「パーな左翼」では二重形容になってしまいます。
 香山氏の講演会が潰されたとき、ネトパヨは、「百田はレイシストだから講演会を妨害されても仕方がないが、香山はレイシストではないから、言論の自由を守られるべきだ」と言いました。(そういう意見が驚くほどに多かった)
 ヴォルテールの言葉(インタネット「ヴォルテール 言論」)を待つまでもなく、この無茶苦茶な言辞を弄する人が、言論の自由を口にするとは、鉄面皮とはこのことです。
 ヨーロッパの言論弾圧は、ムッソリーニ、ヒトラー、レーニン、スターリン。また、終戦直後の東欧諸国で共産主義政党がどうやって政権を掌握して行ったかがその典型的な例です。そして、今、リベラルのやっていることは、まさしくその模倣なのです。
 これをやめさせるためには、こちらも対抗措置を講じなければならないのです。
 最近の韓国からの途方もない要求に関して、朝日新聞は、日本側は「大人の対応」をすべきだと言います。どうして、「昔のことなのだから、韓国は大人の対応をすべきだ」と言ってくれないのですか。
 私がそう言ったら、「他人よりも身内に厳しく要求するのは仕方がないのではないか」と反発した人がいました。何を言うのですか。朝日にとって、身内とはあちら側ではありませんか。
 日本は「大人の対応」ばかりして来たから、中韓朝(昔はソ連も)から馬鹿にされ続けたのです。拉致事件も「大人の対応」の成れの果てだったと言えるでしょう。
 今回の言論弾圧事件も同じです。「大人の対応」をしていたら、ズルズルと後退することになります。
 日本人は復讐をする気持がない、とはよく言われます。米国では、娘がレイプされた父親が、裁判所で犯人を銃殺するという事件もよく耳にします。日本では、そういうこと、全くありません。復讐は空しいんだそうです。それやってれば、娘は一生父親を慕い続けるでしょう。具体的にメリットがあるのに、それでも空しいの?
 済州島で吉田清治が「慰安婦狩り」をしたと嘘の告白をしたことについて、保守派の人が「もしそれが本当だったら、済州島の男たちは、恋人が妹が娼婦に売られて行くのを指をくわえて見ていた腰抜けなのか」と評しました。私は喝采しました。もちろん、済州島の男たちを馬鹿にしたのではなく、強制連行はなかったという傍証になるからです。
 ところが、これについてだけは、私の考えが甘かった。インタネットで面白い寄稿を見つけました。
 左翼でも、真実を穿ったことを言う場合があります。その件に触れて、「終戦後の日本で米兵が女性をレイプした(一万件ないし十万件)とき、日本人男性はデモも抗議もしなかったではないか」と言った女性がいました。これには私も冑を脱ぎました。
 もっとも、この女性は、「だから済州島の男たちが強制連行に抵抗できなかったことを非難嘲笑することはできない。強制連行はあったのだ」という飛躍した結論に達したのでした。
 腕力に自信のある日本人が、犯人の米兵をこっそり襲って復讐した事件はかなりあったそうです。しかし、ほとんどは近親の男でさえ泣き寝入りでした。腕力に自信がなかったら、集団で襲えばよいし、米兵から拳銃を奪うという手だってあったではありませんか。
 済州島の男たちは卑怯者ではなかったのに、日本人の男が卑怯者だったのです。ちゃんとした男はみんな特攻隊に行ってしまっていたのでしょう。
 それに比べれば、ずっとレベルの低い話ですが、今度も復讐をしましょう。言論弾圧を加えられたら、同じことをし返さなければいけません。報復が何かを生み出すのです。立民党候補者が街頭で演説できなくなるまで攻撃しなければなりません。
 穏やかでないことを言うな、と言われそうですが、ある程度のことをすれば、向こう側も、「もう言論弾圧はやめよう」と考え直して、和解の提案をして来ることになります。そこでヘイトの連鎖は終わって、結局は言論の自由を守ることになるのです。
 中学生が喧嘩するときは、たいていはワルの生徒が真面目な生徒にちょっかいを出すのです。「どっちも悪い」ということはありません。日教組の教師はワルの味方です。ワルは「権力に反抗しているから」という理由で弁護するのですが、なんのことはない、本当はワルが怖いからです。
 だから、喧嘩両成敗どころか、真面目な生徒の方ばかり叱ります。ある自殺した生徒は、「おまえが我慢していればいいんだ」と言われました。根性のある生徒が「殴られても我慢しろと言うのですか」と反発すると、「殴り返したら、おまえもあいつと同じレベルになってしまうぞ」。
 朝日新聞から見れば、日本vs中韓、保守vsリベラルの対立は、真面目な生徒とワルの対立の構図に重なっています。「大人の対応」って、まさしくそれを押し通すための強弁(こわべん)なのです。韓国やリベラルと「同じレベル」になってしまったっていいではありませんか。いや、その方がトクなのです。
 それにしても、そういう日教組的な心理を分析すれば、必然的に、「朝日は韓国やリベラルがワルだということを知っている」という結論に達するのです。ワルに味方したいのです。保身のために。
 大人の対応をやめて、本気で喧嘩しようではありませんか。
 最近の言論弾圧事件で、一番被害を受けたのは、香山リカ氏であるようにも思われます。言論の潰し合いがこれ以上ひどくなると、結局はリベラルの方が被害が大きいのだということを思い知らせてやりましょう。