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三澤 廣氏の活動報告
(作家)

 三澤 廣氏の一覧


七人のジャンヌダルク  (R1-7-10)

 商業捕鯨が再開になったこと、慶賀の至りです。
 2009年に公開された米国のドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」が捕鯨基地・和歌山県太地の捕鯨を中傷したために、日本が国際的な非難を浴びることになりました。シーシェパードの暴力的な活動もこれによって火に油を注がれました。
 しかし、結局は、「ザ・コーヴ」は藪蛇になりました。あまりにも偏見に満ちた映画だったために、太地の方々はもちろんのこと、伝統を守ろうという人々が反発し、それが日本中に広がって行きました。一時は、新聞のコラムで「国際協調のためなのだから、鯨くらい食べるのを我慢してもいいのではないか」という自虐嗜観が喧伝され、日本の善良な習慣が責め立てられましたが、だんだんと情勢が変わって来たのです。
 最大の功労者は映画監督の八木景子さんです。この方の制作した「ビハインド・ザ・コーヴ」(2016年公開)が少なくとも日本人のプライドを刺戟したのです。
 coveは「入江」という意味ですから、Behind the Coveは「入江の後ろ」なのですが、それを八木さんは、「ザ・コーヴという映画のウラにある陰謀」という意味で使ったのです。見事な掛詞です。
 西洋人(特に米国とオーストラリア)は、自分たちは牛も豚も羊も食べますが、鯨は食べません。そして、自分たちの偏食を日本人に押し付けて、「鯨はかわいいから食べるな」と言うのです。私は、牛、特に仔牛はとてもかわいいと思います。豚だって羊だってかわいいです。鯨だってかわいいには違いありませんが、どうして、鯨だけが特別にかわいいのか納得が行きません。
 基本的には、旧約聖書に、「海の生き物で、鰓(えら)のないものは食べてはいけない」と書いてあることから来ています。キリスト教の教理を他の民族にまで押し付けようとしたのです。
 どうせ押し付けるのなら、旧約聖書では豚も食べてはいけないのです。教えの通りに「四つ足で反芻しない動物は食べてはいけない」と言ったらいいじゃありませんか。旧約聖書はイスラム教の経典にもなっており、したがってイスラム教徒は豚を食べません。ところが、キリスト教徒は恣意的に、「豚はいいが、鯨はいけない」と決めてしまったのです。ちゃんと聖書の言うことを守ったらどうですか。
 さすがに、異教徒に向かって、「聖書に書いてあるから食うな」とは言えないらしい。そこで、「かわいいから」とか「頭がいいから」とか言って、鯨だけは食うなという強弁のための口実を作り出したのです。
 別に特別に頭がいいわけでもないようです。ある米人学者によると、牛の方が鯨より頭がいいという研究もあるとのこと。
 そこで、八木景子さんは、「なぜ鯨だけが特別なのか」という問を突き付けました。2017年に京都大学で開催された「捕鯨容認派・反対派の討論会」で主張したのです。
 この討論会では結論は出ません(出るわけがない)でしたが、八木さんの指摘は素晴らしいものでした。どんな議論であれ、敵の論点をこれだけ見事に整理して、一つ一つ反駁することのできる人は稀です。よほど頭のいい人だな、と感動さえ覚えました。
 討議が終わった後に、八木さんは次のようにおっしゃったそうです。

 「反捕鯨(の主張)は当初、絶滅危惧種だから駄目というものだった。それが捕獲方法が残酷だに変わって、最後は(鯨類は)賢いから駄目だと、論点がどんどんずれてきている。日本人の立場をきっちりと発言し続けることが重要だ」

 「日本人はディスカッションに慣れていないから、外国人と議論するとすぐに言いくるめられてしまう」と言われます。なるほど、なるほど。八木さんは映画監督をなさっているだけあって、ディスカッションもお得意なのでしょう。でも、単なるディスカッション能力ではなく、鋭い論理的思考能力を背景にお持ちなのだと思いました。
 私には、八木さんがジャンヌダルクのように見えて来ました。(すでにネットでもそう呼ばれていますが) 現代のジャンヌダルクの第一の条件は、マスコミの論調に反発することができ、同調圧力に屈しない独立心を持っていることです。捕鯨擁護は日本の文化を守ろうという運動の一環ですので、反日勢力から見ると苦々しく思われるのは当然で、インタネットを見ると、八木さんは「右翼」だと叩かれています。

 この鯨を巡る論争は、何十年もの議論の末にやっと決着の付いた「慰安婦論争」に非常によく似ています。かの捏造新聞は、最初は、「他の国にも慰安婦はいたにしても、日本は強制連行があったのだから特別だ」と言っていました。ところが、強制連行がなかったと分かると、「広義の強制」や「強制性」があったと話を変え、それもなかったとなると、「強制があったかどうかは問題でない。売春をさせたことは間違いないのだから」と言い出しました。挙句の果てに、「これは女性の人権問題ですから」とわけの分からない結論に持って行くのです。「女性の人権問題だから何なの」と訊いても、その後は話が続きません。まさしく「論点がどんどんずれて」行くのです。
 慰安婦問題のジャンヌダルクは櫻井よしこさんでした。朝日が「捏造とは認めなかったが誤報だとは認めた」のは2014年のことでしたが、その二年くらい前から櫻井さんの朝日攻撃は熾烈なものになっていました。「櫻井さん、朝日をつぶすつもりかな」と思っていましたが、果たして朝日は、どうしても非を認めないながらも実質的に屈服しました。発行部数は大幅減となり、櫻井さんの「朝日は廃刊せよ」が実現するかも知れない事態になりました。

 似たように事件が平行宇宙のように同時に起ることがよくあるものです。慰安婦報道と反捕鯨はそっくりです。それにしても、日本人は、最初は「向こうの言うことにもそれなりの理はあるな」と思っていたのに、あんまり無法なことを言われるので、我慢がならなくなってしまったのです。鯨の場合も慰安婦の場合も。
 ついでに、徴用工の問題など、韓国のいちゃもんの付け方が反捕鯨の無理難題にそっくりなのにも驚かされます。暴力団的な理窟をもてあそぶ人の発想はみな同じなのでしょう。

 「女性はみんなマスコミの奴隷だ」とはよく言われます。「強制連行」が信じられていた頃には、「日本軍はそんな悪いことはしなかった」と説いても、女性は聞く耳を持ちませんでした。「自分の国のことでも、悪いことは悪いことと認めるべきではありませんか」と叱られたものです。
 朝日新聞大阪本社の清田治史さんは、吉田清治を世に出した人ですが、「知りたくない、信じたくないことがある。だが、その思いと格闘しないことには、歴史は残せない」という名言を残しました。(歯の浮くようなセリフ!) 「悪くないことも悪いことと認めろ」と言っていたことになります。それにしても、清田治史と吉田清治。ワードパズルみたいな名前の酷似にぞっとしませんか。私は呪いがかかっていると思っています。
 清田さんには「さん」を付けました。吉田清治はかわいそうに、「刑事被告人にも『容疑者・被疑者』を付けなければいけないはずの現代社会」で、ただ一人だけ、呼び捨てにしてもいい人になってしまったようですね。長嶋茂雄くらいの大物になると、敬称を付けない方が偉く見えるのですけど。
 考えてみると、吉田清治は庶民。清田さんは朝日幹部という高給取りの上級国民。清田さんの方が責任ある立場にあるだけに、ずっと罪が重いと思います。敬称の付け方、逆にした方がよくはありませんかね。
 こういう人たちにすぐに同調してしまうのが女性の特徴だと思っていたのですが、そうじゃない人もいるんだ。本当のジャンヌダルクもいるんだ、と私もちょっとフェミニストに変わってきました。

 この平行宇宙のジャンヌダルクは外にもいます。沖縄で偏向報道の二紙(沖縄タイムズ・琉球新報)と戦っている我那覇真子さんがその一人です。この方も、私が呼ぶ以前から「沖縄のジャンヌダルク」というニックネームが付いていましたが、反対派からも皮肉を込めてそう呼ばれることがあるとのことです。

 ご自分が被害者の立場ではありますが、横田早紀江さんも身を挺して拉致問題解決のために戦っていらっしゃいます。しかも、キリスト教会が全面的に味方してくれています。
 キリスト教会はだいたいに於て反日です。横田さんの通っていらっしゃった教会も、本部は「日本は近隣諸国に謝罪しなければならない」という立場で、拉致問題には冷淡です。その教会が支持してくれたということは、横田さんの人徳の然らしむる所だったとしか言いようがありません。拉致問題のジャンヌダルクと申し上げましょう。

 2015年、安保関連法案が討議されていた時期、「シールズ」という知能の低い若者たちが国会前で大暴れをしていました。それに同調して「安保関連法に反対するママの会」というグループができました。反日のリーダーが主婦たちの上に君臨して悦に入っていたと言われます。
 これ、私が言ったのではありませんから、女性差別だと責めないでくださいね。知人(男性)が言うには、「ママの会というのは、ちょっと美人で気が強くて京大を出ているリーダーが、そうでない扱いやすい主婦たちを頤(あご)で使っている組織」であるとのこと。
 私は女性を虚仮(こけ)にする言い方は不愉快ですので、「そういう言い方はよろしくない」と言いました。
 こんな発言は引用すべきではないと思いましたが、気に入らないからと言って削除してしまっては、「報道しない自由」を行使したことになり、捏造新聞と同じレベルまで堕落してしまいます。不本意ながら紹介しておきます。

 それに対して、同じ頃ですが、福岡では、女性たちが安保法制に賛成する運動を立ち上げました。そのキャッチフレーズが「私たちは戦争に反対です。だから安保法制を支持します」でした。同調圧力に負けないで、自分でものを考えることのできる女性がいるのだと深い感銘を受けました。軍備を整えることによって、中国の侵略的意図を挫くことができるのだという明快な論理でした。
 この運動のジャンヌダルクは、Random Yoko(ランダム・ヨーコ)さん。ユーチューバーだそうです。完全な日本人であるようです。この人も反日勢力から、ネトウヨと罵られています。反日の方々、私のことも罵って下さい。反日から罵られると勲章になるんですよね。

 話は違いますが、たしか一昨年、さる反日の大学教授が、朝日新聞紙上で「反日という言葉は差別用語だから使うのをやめさせよう」と言っていました。私は、「反日とは俺のことかと反日言い」と一句をものにしました。
 それにしても驚きました。反日の人は反日であることを誇りに思っているのかと思っていたら、反日と呼ばれるの、いやなんですね。
 みなさん、相手がいやがっているのが分かったのですから、これをキーワードにしましょう。反日から「レイシスト」とか「ネトウヨ」とか「アベトモ」とか呼ばれたら、「なんだい、ハンニチ」とお返事しようではありませんか。

 反日の人々が今一生懸命になっているのが、「女系天皇」です。この問題については、すでに口が酸っぱくなるほど解説しましたので、もう言いません。しかし、それにしても、女系天皇・女性天皇を認めよう、しかも、悠仁親王がいらっしゃるのに愛子内親王を立てようというのです。それも、天皇制反対を唱えている人が「女系を認めないと天皇制が続かなくなるから」というのです。すごいですよね。
 女系天皇論を口にする人は無知か悪意のどちらかなのです。無知とは女系天皇と女性天皇の区別を知らない人です。知らない人は口を出してはいけないのです。
 悪意とは立憲民主党のように、万世一系を破壊して天皇制廃止に結び付けようとしている連中です。なんと、女系天皇論の真の目的は、皇室に傷をつけようということだけなのですよ。悪魔の発想です。日本の歴史上、こんなきたない運動があったでしょうか。
 さて、この問題では、女性はとくにマスコミに騙されてしまい、「愛子ちゃんが天皇になれなかったら可哀想」と言ったりします。悠仁ちゃんがなれなかったらもっと可哀想だと思いますけどね、私は。鯨と仔牛の話に似ています。
 女系天皇にはっきり反対を表明しているのは、上述の櫻井よしこさんもそうですが、今一人特筆すべきは有本香さんです。この方の女系天皇と女性天皇の違いの解説は見事なほどに分かりやすいものです。感服します。「有本香 女系天皇」で動画検索して下さい。
 皇統護持のジャンヌダルクです。

 さて、「柳原病院事件」を御存知でしょうか。グラビアモデルをしている女性が、手術の後、意識が混濁しているのに乗ぜられて、担当の医師に裸の胸を舐められたという事件です。五年前の事件ですが、今年になって無罪判決が出ました。
 ふつう、こういう性に関する事件では、女性を守ろうという人たちが医師を責め立てるはずなのに、今回に限っては、リベラルの人たちが冤罪だと言って大騒ぎをしています。医師の無罪を主張する署名が四万通(!!)も集まったということです。
 「ビハインド・ザ・ドクター」のウラに何が隠れているのだろうとインタネットを検索したら、分かりました。この病院、共産党系の病院なので、逮捕した国家権力に抵抗して、何がなんでも無罪にしてやろうとしたのです。
 共産党がそういう運動を始めると、リベラルは恐怖心から同調してしまいます。マスコミも進歩的だと思われたいから、警察検察に反抗してみせたくなります。真実には触れたくないのです。
 彼らは、被害者が「譫妄(せんもう)」状態にあって、現実には存在しない光景を見てしまったと主張しています。この件については、別稿で詳説しましたので、そちらをお読み下さい。
 それにしても、こんな微妙な事件、よほど詳しく研究しないと意見なんか言えません(私はインタネット読みまくりましたからね)。それなのに、四万(!!!)の署名って、何かおかしいと思わなきゃおかしいですよ。署名したのは医療関係者と共産党関係者ばかりらしいですが。四万人の中に、少しでも事件の実態を知っている人は、百人もいないでしょうね。無知の人が論理と正義を枉(ま)げてしまうのです。ついでながら、知っていて署名した人は、実は冤罪ではないということも知っているのです。つまり、立憲民主党の女系天皇論と同じで、悪意なのです。世の中って、こうなっているんだと背筋が寒くなりませんか。

 さて、この医師の疑惑に関して、「手術直後の(不潔な)胸を舐めることなどありえない」という弁護論があります。
 吉田清治が韓国へ行って慰安婦像の前で土下座したことがありました。これに対して、「本当に自分が強制連行をしたのでなければ、土下座することなどありえない」という弁護論(吉田が強制連行をしたのだという不思議な弁護論)がありました。「豈図らんや」とはこのことです。強制連行していなかったのに、土下座したことが今では明らかになっています。
 有名になり、金を儲けるためなら土下座くらいしますよ。
 なんと似ていることでしょう。同じように、欲望のためなら、病気にかかる危険があっても、したいことをするものです。だからこそ、売春がなくならないのではありませんか。
 特にこの医師、手術前に手も洗わない無責任な医師でした。それなら平気で舐めるくらいのことはするでしょう。なんと、このだらしない習慣が、「被害女性の胸に医師の唾液が付いていたのは、会話の途中で飛んだのだ(だらしなくて、体中が汚れているから、他の方法でも唾液がつく)」という荒唐無稽な弁護論の根拠になっているのです。
 私はオカルト的な「シンクロシティ(共時性)」に不思議な魅力を感じていて、「清田治史」と「吉田清治」の名前もそれなのですが、この二つの弁護論もシンクロシティと言ったらいいのでしょうか。

 さて、この事件でも、ジャンヌダルクが出て来ました。上谷さくらさんという女性弁護士の方です。この方も八木景子さんのような見事な検証と論理を使って、医師が現実に破廉恥行為を行ったと主張しています。説得力のある論法です。リベラルと反日とマスコミ(みんな同義語みたいなものです)が結託して、正義を曲げようとしているのに対抗して、逆風を受けながら戦っていらっしゃいます。
 今日列挙したジャンヌダルクたちは、それなりに世に認められるようになってきましたが、上谷さんだけが今なお反日の同調圧力の攻撃を受けて、四面楚歌の淵に沈んでいます。二審でも医師が無罪になったらと気が気ではありません。ただ、初期の頃の横田早紀江さんに似た状況ですから、これから挽回なさるだろうと信じています。
 ジャンヌダルクたちの中でも、とくにこの最後の上谷さくらさんを、みなさん、応援して差し上げて下さい