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近藤将充氏の
活動報告
(船橋市民)

 シーファー駐日米国大使に対日非難決議に関し要望書 A  H19-7-20


 私は千葉県船橋市に在住する近藤將允と申します。
さて昨年9月13日に貴国の下院国際関係委員会(ハイド委員長)で、慰安婦問題をめぐる対日非難決議案が採択されたのに引き続き、エバンス下院議員(民主党)らが本会議での採択を目指す方針を示した記者会見の席上、「戦前・戦中に20万人を越える女性や少女が日本政府により性的奴隷にされたことは、これまで最も無視されてきた20世紀の国際法と人権の蹂躙だ」と発言いたしました。
このことに対し私は同年9月23日に反論し、日本人の思いを貴国政府並びに
議会に伝えて欲しい旨の書簡を大使閣下にお送りしました。(別添資料参照)
しかし事態は一向に改善されず、今月末には下院本会議で採択される趨勢にあります。  我が国の加藤良三駐米大使がナンシー・ぺロシ下院議長を始め枢要なメンバーに書簡を送り、もし下院本会議で決議案が採択されれば「ほぼ間違いなく日米両国間の深い友好、緊密な信頼、そして広範囲の協力関係に長期の有害な効果を及ぼす」と警告しております。
これは当該決議案採択急先鋒のマイク・ホンダ氏が、反日運動を目的としている中国系在米団体から資金援助を受けていることからも分かるように、日米離間を図る中国政府の思惑に嵌ることへの警告と、日本人の対米不信感・怒りの感情の高まりを軽視してはいけないこと、そしてまた沸騰する日本の輿論により日本政府の対米協力政策が制約を受けることを示唆しているものであります。
 私の二度目の書簡は前回のそれに比し、まさに貴国への不信感と怒りを象徴する内容になっております。
 戦後60年日本は平和国家として世界に多大な貢献もし、安全保障面では日米安保条約の締結下、貴国とはアジアで最も緊密な関係にあります。
その貴国が60年以上も前の慰安婦問題を取り上げ、友好国を裁く行為に日本人は強い違和感を覚えております。
慰安婦問題は、歴史問題でもあります。 アメリカは他国の歴史を裁く神の立場に何時からなったのか、アメリカは他国の歴史に審判を下し得る一点の瑕疵も無い歴史を歩んできたと言えるのか、この貴国の傲慢さ・無神経さが日本人の怒りと不信感の原点であります。
 歴史上の時間で言えばほぼ同じ60年前、貴国は原子爆弾を二度も我が国に投下し、21万人もの一般市民を虐殺しました。(全国戦災都市連盟調査)
これこそ20世紀最大の国際法違反・人権蹂躙そのものであります。
原爆投下に対し貴国は、百万人のアメリカ兵の命を救うためであり、戦争も早期に終結したと言明し、学校でもそのように教えています。
しかしそれが嘘であることは大方の日本人は知っております。(継続すべき原爆投下の裏面史検証、鳥居 民参照)
更に遡れば19世紀末貴国は、フィリピン・ハワイ・グアムを併合し、フィリピンを除き自国の領土とし今日に至っております。
まさに侵略の歴史を重ねております。
民主党の重鎮ダニエル・イノウエ上院議員の良心的な慰安婦決議案反対声明を下記に記述しますが、上述した貴国のアジア侵略の歴史と我が国への戦争犯罪を大使閣下が認知し想起し得るのか否か、閣下の良心に問いたいと思います。 
当然ご存知と思いますがこの声明は、6月26日に下院外交委員会で決議案が採択された2週間後の7月9日に上院で出したものです。

「これらの出来事(慰安婦の存在など)は1930年代と40年代に起きた。
そしてそこでの悪習に対する認知と謝罪は1994年以来の日本の歴代首相によってなされてきた。 私は米国が認知し、謝罪すべき過去の出来事を多数、想起できる。 だが米国政府はそうした行為を認知せず、他の諸国も米国を公式に叱責することはない」

日本人の貴国への怒りと不信感の二つ目の要因は、問答無用とばかり聞く耳を持たないその対応にあります。
事実でないことで、日本と日本人の名誉が子々孫々まで汚されることへのやりきれない思い、行き場のない怒りの気持ちをあなたは想像できますか。
1993年、当時の河野洋平官房長官が慰安婦の強制連行を認めるような談話を発表しました。  それを根拠にされれば、その限りにおいて反論はできません。
しかしながら河野談話は、当時の政治情勢(日本が強制連行を認めれば、慰安婦問題を終結する、と言う韓国政府の強い要望)を受けた安易な政治判断の結果であります。 勿論そのことについては、貴国政府は何ら関知するところではありませんが、いやしくも国会で一国の首相が狭義の強制性はなかったと述べた、その重要な発言に一顧だにもせず、友好国を断罪するやり方は主権国家に対する外交儀礼を弁えない無礼な振る舞いそのものであります。
友人を断罪するからには、ましてや首相が議会で公式に否定するからには、決議案採択の前に事実関係を調査しようと構えるのが、最低限のマナーであり文明国の振る舞いではないのか、今回の貴国の粗野で拙劣な対応は、アメリカの良心・国家の品格がその程度のレベルの低いものなのかと、日本人の軽蔑を
買う以外の何ものでもないと申し上げたいと思います。
 歴史上の非人道的事実を事実でないと糊塗する国家に、歴史上の非人道的事実が無いにも拘らず事実であったかのように振る舞い断罪を受ける国家、まことにいびつで不正常な関係としか言いようがありません。
 さて最後に貴国による、我が国に対する慰安婦問題を申し述べて抗議の書簡を終わりにしたいと思います。
終戦時東京都の渉外部長であった磯村英一氏は、昭和20年のクリスマスに連合国司令部の将校から呼ばれ、慰安所の設置を命令されました。
戦勝国の絶対的立場に対して拒否も許されず、日本の女性は帰国の将兵の性の捌け口にされました。
これこそアメリカ国家による日本女性に対する性的奴隷への強制であり、連合国の中尉の軍医に対する慰安婦の性病検査結果報告は、その事実を裏付ける公文書です。 (日本軍だけではない慰安婦問題、磯村英一、 衛生局防疫課性病係 連合国関係文書の件 以上参照)
閣下が大使として、自国と任国の真の友好発展を願われるならば、日本の一国民からの書簡と一連の資料を貴国政府と下院議長に届けられるよう強く要望するものであります。   閣下のご健勝を祈念申し上げます。