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近藤将充氏の
活動報告
(船橋市民)


 昨年5月29日、福田康夫先生への申し入れ書を今一度  H19-9-20

平成18年5月29日
福田康夫先生

船橋市の近藤將允と申します。
国政の場でのご活躍ご苦労様に存じます。

先生は来る9月の自民党総裁選の候補の一人に擬せられております。
しかも最近支持率が上がり、安倍晋三官房長官に次ぐ有力候補であるとメディアで盛んに報道されております。
言うまでもないことですが政権党の総裁が、ニアリーイコール日本国の総理になります。
以上のことを念頭に、日本の行く末に強い関心も持つ主権者の一人として先生の言動で気になる点を申し上げたくFAXしました。

先生の中学校の後輩で作家の安部譲二氏が、総裁選出馬についての先生の対応について「気の有るような無いような、器量の悪い金持ちの娘の縁談みたいに、もったいぶって答えをはぐらかしている」と、申しております。
「器量の悪い金持ちの娘」の表現は、先生のお好きなジェンダーフリー推進者から抗議がありそうですが、それはともかく言い得て妙とは思いませんか。
また安部氏はこうも言っております。   少々長めですが引用いたします。
「最初に名前が出た者はアテ馬で、本命は悠々と後から出て来るというのが永田町のセオリーだが、時代は変わった。  こんないじけた下らないことを、繰り返しやっていた時代はとっくに過ぎたことが分からないようなら、福田先輩は、日本の総理大臣になんかならない方がいい。 時代が変わったことに気が付かない総理・総裁に、日本の舵取りは務まらない」
失礼を省みず申し上げれば、私も安部氏の先輩に対する慨嘆・心情に全く同感です。  常識的な国民の多くは、総裁選に関心を持っております。
それは先にも述べたように、自民党の総裁が総理になることを知っているからです。 先生は先般訪米し、米国政府高官や議会の有力議員と面談をしてこられましたが、記者団に会談の成果を聞かれ「よもやま話だ」とはぐらかしました。 政治家同士の話ですから一から十まで明らかにするべきだ、などとは言いません。  しかし総裁候補に擬せられていることを自覚しているならば、或いはまた内心出馬を決意されているならばなお更、主権者たる国民にそれなりの説明をするべきであったと思っています。
インフォームドコンセントは、医者ばかりではなく、政治家にこそ求められていると申し上げたいと思います。    税金を遣って「茶飲み話」のために訪米したなど、国民を愚弄するのもいい加減にして頂きたい。
気になることの二点目は靖国参拝問題です。
この問題については、安倍晋三官房長官を除き他の三人の候補の先生方も、多少の温度差はあっても、中韓へ配慮した対応を示しております。
しかし福田先生がこの問題に関して一番中韓への配慮を滲ませた発言を繰り返し、また官房長官当時自ら「国立追悼施設建設」に絡む私的懇談会を立ち上げるなどの経緯から、特に取り上げて申し上げる必要があると確信するに至りました。   先ず祖国存亡の秋、悠久の大儀のために命を捧げた英霊に感謝の誠を捧げる行為よりも、外国の意図的干渉に優先的に配慮を示す政治家は、その配慮に如何なる理由をつけようとも選良の身分をお辞めいただきたいと申し上げます。
誰もが心置きなくお参りできる慰霊の場が必要との小理屈で、代替施設建設を推進する背景にはいうまでも無くA級戦犯合祀問題があります。
福田先生は日本には未だ戦犯が存在するとお考えなのでしょうか。
我々の父の時代の政治家たちは、サンフランシスコ平和条約十一条に基づき、主権を回復して以来昭和三十年初頭にかけて、関係国と誠実に交渉を重ね戦犯の刑の減免に努めました。
A級戦犯であった岸信介氏、重光葵氏、賀屋興宣氏が放免後、国政の重責を担われたことをまさかお忘れではありますまい。
処刑された七名のA級戦犯の方々も、もし終身刑であったなら同じように法的手続きに則り、釈放されていたであろうとの想像力を働かせて頂きたいのです。
亡くなった方の放免はできよう筈もありませんが、それに替わって当時の政治家たちは、四回の国会決議を以って「法務死」とみなし、その具体的措置として「戦傷病者戦没者遺族等援護法」を改定し、処刑された戦犯の遺族をも援護の対象としております。 もう一度言いますが、日本には戦犯は存在しません。
しかし中韓は今後もA級戦犯合祀を理由に、靖国問題に内政干渉をしてくるでしょう。 特に中国は覇権確立のうえで、アジアでの最大の障害である日本を叩くツールとして靖国問題を利用しているのですから、福田先生をはじめとする政治家や、日本国民に効き目があると判断している限りは、絶対に止めないであろうと推測するのが常識というものです。
ということは、靖国問題で仮に譲歩しても両国間の実態は何も変わらず、靖国に替わる新たな「葵の御紋」を突きつけ、更なる譲歩を迫るだけのことです。
国家の尊厳よりも中韓への配慮を優先させる福田先生の対応は、結局のところ日本が中国の後塵を拝することに甘んじるか、さらに屈辱的な冊封体制に組み入れられるかを迫るものにしか過ぎません。
戦後の日本が近隣諸国への過度の配慮のために、国家の主権が問われる問題に明確な意思を示さず、そのことがどれほど国益を損ね、問題解決を困難にしてきたか、政治家の福田先生なら知らないはずはありません。
北方領土然り、竹島問題然り、東シナ海油田開発然り、拉致問題然り、教育主権侵害(教科書問題)然り、南京大虐殺、従軍慰安婦、強制連行等の歴史歪曲問題然り、そして靖国問題もいうまでもなくその文脈につながるものです。
国家の尊厳を冒す他国の行為に、毅然として臨む気概を政治家が持ち合わせいないならばその国は、国際社会で名誉ある地位など得られるべくもないのです。
真の友好は、相互に相手国に対する尊敬の念なしに成り立ちません。
国の主権や名誉が問われる問題をも、ひたすら譲歩の対象にする或いは相手への配慮を優先する態度は、相手国からの軽蔑・侮蔑は受けても敬意などどだい無理な話でしょう。  つまりいっときの見せかけの友好に安住するに過ぎません。    一時の軋轢はあっても外交にラストワードなしをキーワードに、タフネゴシエーションをしてこそ道は拓かれるというものです。
福田先生が自民党総裁候補としての理念と政策を熱く語り、靖国への外国の干渉を毅然として排除されるならば、私の評価もずいぶんと変わることでしょう。
失礼を省みずいろいろ申し上げました。
今後のご活躍を祈念申し上げます。