■「いのちとは輝くもの」であることを教えてくれた山谷・賀久両先生
 
             〜女性部会講演会の報告〜

 11月19日、たかつガーデンにて、「輝くいのちをみつめて」のテーマの下、教育
講演会が開催されました。女性部会のメンバーで、あれこれと皆で知恵を絞り
ながら、一心に言葉を求めてゆきました。今の様々な現状を見てゆく中で、この
テーマが生まれました。

 いのちの品性を損なう性教育問題で国会の場で、最も活躍されている参議院
議員の山谷先生と、賀久先生には助産院の院長のお立場から、最も生命が誕
生するいのちそのものの尊さを目の当たりに出来るのではないかとの思いで
準備に当たらせて頂きました。

 当日は15日にご結婚なさったばかりの紀宮様と黒田さんのお祝いの紅白餅を
お配りさせて頂きました。皆、思わず笑みがこぼれるほのぼのとした雰囲気が
ありました。参加者の方は各年代の女性を中心に、勿論、男性の方もおられま
した。また、ご来賓には、山谷先生と午前中、勉強会をされた吹田市出身の
渡嘉敷奈緒美議員(衆議院議員)をはじめ13名の議員の方がお越しになりまし
た。献身的に動いて下さった運営委員を含め、地方議員の方、全部で約300名
の方にお集まり頂きました。

 山谷先生は、国会の場で性教育の現状を小泉総理の前で発言され、総理は
大変驚かれたとの事です。それで全国の現状を調査するようにとの運びになり、
本当は文科省でやる筈だったが、最終的には自民党でやるようになり、「過激
な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチ−ム」(安倍晋三座長)
の事務局長として全国の事例を調査しパンフレットを作成されたとの事でした。
その現状を聞くにつけ、耳を覆いたくなるような内容でした。

 参加者の手記では、「家庭・家族が強く豊かになる事が、国を強く豊かにすると
実感致しました。母として今なすべきこと、また学校生活にかかわっていく力を
教え与えて頂きました。我が日本の教育の現状、家庭の大切さ、母の大切さを
もっともっ世の中のお母さん方に叫んでいきたい、そういう生き方で表わしてい
きたいと思いました。」(40代女性)といった感想がありました。

 山谷先生は最後に、2年前夏に突然の交通事故でおなくなりになったご主人
様のお話をされました。長女の方がいみじくも言われた言葉が「体がなくなった
ぐらいで私たちは離れるわけない」でした。先生の中で、もちろん3人のお子様
達の中で今もご主人様のご存在は生き続けており、そのつながりの深さにただ
ただ感動し、心通うかけがいのない家族が先生の原点であると思いました。

 山谷先生は次の会場での講演のため、急いで会場を後にされましたが、山谷
先生の御講演の途中で、やはり出張先の鹿児島から駆けつけられた賀久先生
と5分の休憩中に挨拶を交わされ、とてもお互いに懐かしそうにお話されてい
ました。

 休憩の後、引き続き賀久先生の御講演に入ってゆきました。先生は大変落ち
着いたお声でゆっくりとお話なさいました。その内容たるやとても心に染み入り
心が穏かになりました。

 参加された方の手記を紹介します。

 「“性”は神聖なもの品格のあるものだということがよく伝わって参りました。医
療以上のもの“出産”の尊さ、これをもっと低年齢から子供たちに教えなければ
いけないと思いました。『根っ子は母が作るもの』というお言葉、重く大切に受け
止めさせて頂きました。清らかな宗教心を感じるお話でした。品位を感じました。
大和撫子かくあるべしと感心致しました。愛する日本を甦らせるのは“母性の
回復”であると確信いたしました。」(40代女性)

 「妊娠と出産の神秘さを教えて頂きました。生命の持つ神秘さでしょうか。
出産時には部屋の空気まで清められるとは!赤児は親に生き方を教えるた
めに生まれて来る等々、大切な生命観を親戚の産婦人科医師に伝えようと
思います。」(60代男性)

 先生の中にはいのちの尊さはもちろんの事、いのちに対する自信というものを
観じました。一般的に出産は苦しいとされていますが、出産は素晴らしい、出産
は喜びであるとの確信がおありだと思いました。本当に先生にお会い出来た事を
嬉しく思いました。

 全体的には、山谷先生に教育に関わる政治的課題についての女性、母親の
立場からの鋭い斬り込み、賀久先生には、多くの出産例という体験を通じての
生命の重みをお教え頂いたように思います。これら学んだことを糧にして、今後
とも活動を続けていきたいと思います。