■旗行列に国民の意識を体現してきた歴史を感じる

〜国旗掲揚の推進をアピールする1/27 御堂筋バレード〜

 去る1月27日(金)、日本会議大阪主催、大阪府神道青年会が協力して
国旗掲揚の推進をアピールする御堂筋パレードが、約350名の参加者を
得て開催された。厳寒とはいえ当日は天気がよく、寒気も身が引き締まって
気持ちがよかった。神道青年会の皆さんが行って以来、日本会議大阪が
主催することとなったが、今回で12回を数える。本日に合わせてパレード
を開催している地区も珍しいのではないか。

 例年より参加者が多いのも、各団体の呼びかけによるところが大きいが、
日本の国柄に合わない皇室典範改定の動きがある中で、皇室問題、国旗に
関心の寄せる人々が多くなったことも影響しているのではなかろうか。さらに
国旗を再認識する中で、人々が大切にしてきたものは何か、自ずと知りたいと
考える人が多くなっているのではないか。

 この日は明治3年に太政官布で日章旗を国旗と定めた日に定めたもので
あり、本来、平成11年の国旗国歌法の法律の制定は必要のないものであっ
たが、長年、教育現場での入学式、卒業式の式次第に国歌斉唱や国旗掲揚
を入れるか否かの問題が毎年起こった結果、法的根拠がないとする組合側
の攻勢を封じるために改めて制定された経緯がある。

 坐摩神社境内から出発したパレードは、御堂筋の側道を南に難波から元町
2丁目を約1時間にわたって、各々、日の丸の小旗を持って、本日が国旗制定
記念日であること、祝祭日には家庭で国旗を揚げましょうというアナウンスに合
わせて、「あげましょう」と唱和し、日の丸の小旗を高く、振って、通行人にアピー
ルをしていく。

 国旗パレードの素晴らしいところは、何といっても延々と続く「日の丸」のデ
ザインの美しさである。掛け声ととともに打ち振られる「日の丸」は理屈抜きに
目にさわやかに染みる。

 神道青年会のメンバーは、通行人に小旗、ティッシュを渡していく。立ち止まっ
て、バレードをカメラに納めている若者もいる。参加者は日の丸の小旗を打ち
振ることに日常的にはあまり意識し得なかった日本人としての自覚を改めて感じ
るかのように、皆、顔が喜んでいるように見えた。御堂筋バレードに参加し、国旗
の旗波を見ているうちに、こんな平和な様子をもたらしてくれている日本という国
への愛おしさを感じるとともに、こうやって昔の人は国民的慶事の折に旗行列が
気持ちを表わしてきたのだと思った。

 毎年、繰り返し行なう御堂筋パレードではあるが、今年のバレードは一味違う
感慨を覚えた次第である。