■皇室典範の拙速な改定に反対する緊急集会に1200名を越える参加者が結集!

署名議員は173名(大阪は7名署名)、当日参加議員は107名

 〜改定の流れを変える集会の熱気〜

昨2月1日、皇室典範の拙速な改定に反対する緊急集会が日本会議国会
議員懇談会・日本会議・皇室典範を考える会が共催して憲政記念館大ホール
で開催されたが、ホールが定員500名規模であるにもかかわらず、参加者1200

を優に越え、場内は通路に座り込む人、壁際には立ち見で一杯、ロビーにも約500

が溢れる程の盛況で、皇室典範の拙速な改定に危機感を持つ国民が圧倒的に多い
ことを文字通り証明していた。

 また注目していた国会議員も受付を通過した議員が107名、本人参加が約40名
はいただろうか、国会議員懇談会所属の議員を中心として確実に反対を表明する
議員が広がっていることを実感した。

 壇上の壁には拙速な法改正に反対する国会議員の署名数が張り出されており、
当日までで173名にのぼったことが報告された。その前日、各地から日本会議の
役員、代表者が国会陳情に回った成果がこの数字となったわけであるが、小生も
柳澤運営委員長とともに大阪選出国会議員事務所を訪問し、自民党2名、民主党1
名、無所属1名の署名を頂くことができた。(ただし、現時点ではまだ署名した議員
の名前は公表しません。)

 集会での模様を少しだけ記す。
 まず主催者を代表して、三好達・日本会議会長が報告書の内容は、革命思想と
共通する思想であり、現行憲法を原点にして世襲でありさえすれば皇室典範を変
えることができるという、象徴以上の存在ではないとする考えに基づいたものである
ことを強調され、また、平沼赳夫・日本会議国会議員懇談会会長は、一連の報告書
が提出されるまでの経緯を説明、改革すべき改革すべきであるが、守るべきものは
断固守らなければならないこと、先人が知恵を出し合って守ってきたものを守ること
が我々の最低の良心ではないかと力強く挨拶をされ、万雷の拍手があった。

 続いて、40名余りの出席された国会議員を紹介したが、それぞれの議員が
紹介される度に参加者からは激励の拍手が鳴りやまなかった。

 続いて提言では渡部昇一・上智大学名誉教授が、愛子さまが皇位に就かれた
場合に配偶者として手をあげる人は、コリア系の人かもしれない、そうなったら皇統
が消えることになると衝撃的な訴えをされるとともに、ノンフィクション作家の工藤
美代子氏は、皇統が断絶することは日本人の後ろ盾がなくなることを意味すること、
貞明皇后が国民を慰問をするために冬でも夏のブラウスをお召しになられたまま
励ましのお言葉をかけられたことに触れ、皇室とは日本人の情緒の部分を補って
おられであり、皇室典範の改定によって、その情緒の部分が失われることになると
説得力を持って話され大いに感動した。

 続いて国会議員の意見表明があり、自民、民主それぞれ2名ずつ発表されたが、民
主でも2/3に皇室典範改定について慎重審議で対応すべきだとの検討機関が発
足される予定であることも紹介された。
 そして、「我々は、国会議員、有識者、民間団体が結束して世論を喚起し、来る3
月7日には武道館において1万人大会を開催し、男系による皇位の継承を護持す
る国民運動をさらに大きく推進する。」ことが満場の拍手を盛って決議された。

 最後に下村博文・日本会議国会議員懇談会事務局長が、署名数が173名とい
う事実を官邸に確実に伝えること、さらに有識者会議報告書を実際に書いた事務方
に説明してもらうこと、そしてまだ署名の数が足りず、我々はこの数に満足すること
なく、
自民党でも、全国会議員でも過半数を目指して頑張っていくこと、地方議会決議や地
元かの国会議員への働きかけをお願いしたいと切実に訴えられた。

 この集会の盛り上がりが、本人が反対意向でありながら党の対応を見守るといった
態度保留の議員に対して決断を迫る圧力となること、そして各地の反対の声の結集
がどんなに大切であるかを痛感した。

 攻防の時間はあまりない。地元でも国会議員への働きかけ、党執行部への要望、
そして3月12日に開催する予定の関西集会(主催 日本会議近畿ブロック)への結集
を働きかけていきたい。