徳永信一氏の活動報告
( 弁  護  士 )

百人の会TOP 仲間からの報告TOP 村田春樹氏の活動TOP
全国戦没者追悼式参加報告(H19年8月16日)
8月15日、政府主催の全国戦没者追悼式に初めて出席しました。私は幸か不幸か遺族ではないのですが某ルートで出席の権利を得ました。ご出席したことがない方も多いと思いますので以下簡単に報告します。
招待通知は内閣総理大臣 安倍晋三からです。

来る八月十五日(水)全国戦没者追悼式を日本武道館(東京都千代田区北の丸公園)にて挙行いたしますので、ご参列くださいますよう御案内申し上げます。
当日は、天皇皇后両陛下の行幸啓を賜わりたい旨お願い申し上げております。                        敬具
平成十九年七月
村田春樹様
                                             内閣総理大臣 安倍晋三


                                                                


全国戦没者追悼式式次第

午前11時45分までに参列者が式場に参集し、所定の位置につく。
午前11時51分 開式
 次に      天皇皇后両陛下が御臨場になる。
 次に      一同国歌を斉唱する。
 次に      内閣総理大臣が式辞を述べる。
 次に      天皇皇后両陛下が所定の位置にお立ちになる。
 次に      一同黙とうを行う。
 次に      天皇陛下がおことばを述べられる。
 次に      来賓が追悼の辞を述べる。
 次に      遺族代表が追悼の辞を述べる。
 次に      天皇皇后両陛下が御退場になる。
 次に      内閣総理大臣、来賓、厚生労働大臣、地方公共団体代表並びに
          各都道府県遺族代表が花を献ずる。
 次に      閉式。参列者が退出する。

 開式前暗かった会場が開式直前に極めて明るくなり場内を見ると殆どの参加者が扇子で涼を取っていました。両陛下が御臨場になっても扇子は止まないと危惧したのですががそれはさすがになかった。
但し総理大臣以下の話の時は扇子着帽が散見されました。壇上に向かって左より総理大臣以下顕臣が入場すると安倍首相・小泉前首相のみ拍手が湧きました。
一同起立して両陛下をお迎え。さすがにしわぶき一つなし国歌斉唱、東京芸大のオーケストラの伴奏。涙が流れました国旗国歌法が成立するまではこれもなかったそうだ。
意外だったのは壇が低く、2階席の最前列の私からは着席の両陛下が見下せること戦没者の霊 とある零標柱も見下せることです。
内閣総理大臣式辞はまあまあでしたがその後の河野衆院議長の挨拶には息を呑みました。
ご承知と思いますが自虐史観丸出しのひどいものでしたがまさに安倍首相に対し宣戦布告したと聞こえたのは私だけでなく参加者全員だと思います。
そして自虐派の勝利の雄叫びでした。、「(日本国民は)海外での武力行使を自ら禁じた『日本国憲法』に象徴される新しいレジーム(体制)を選択して今日まで歩んできた」まさに「安倍よ!お前のやろうとして来たことは絶対にやらせないぞ!」と言わんばかりで聞いていて愕然としました。
「日本軍の一部による非人道的な行為によって人権を侵害され、今なお苦しんでおられる方々に、心からなる謝罪とお見舞いを申し上げる」
「従軍慰安婦も南京も事実だよ!河野談話を見直すなんてじジャリが騒いでいるが絶対に見直しなんかするかい!」と言わんばかりで、私はこういう場でこんな政治的な挑戦状を叩きつけて良いのか我が耳を疑いました喋り方がまさに挑戦と勝利の雄叫びそのものでした。両陛下もさぞ驚かれたと拝察します。
そして極めて重要なことですが雄叫び終わって壇を下りるときに立ち止まって両陛下に向かって一礼するのを忘れかけたのです!ほんの一瞬のことでしたが私は見逃しませんでした。半歩ですが礼をする位置を通過してしまい慌てて引き返したのです。
言いたいことを叫んで興奮して忘れてしまったのかもとより両陛下に対しての敬意など全く持ちあわせていないからなのかおそらく両方だと思います。
本当に心底許せない男です、河野は。
三島由紀夫氏の小説「奔馬」の主人公が伊勢参拝の政治家が誤って榊を尻にひいてしまいそれを聞いてその政治家の暗殺を決意したことを想起しました。(とはいうものの私は何もできませんが)続く参院議長江田五月の挨拶も似たようなものでしたが河野の興奮した雄叫びとは違い淡々としたものでした(内容は許せないものですが)さて最後の献花ですがオーケストラが荘厳な曲を
演奏するのですが私はなぜか違和感を感じましたそして脳内に閃いたのです「この壇上この零標柱には軍人軍属はのみたまはいない!」と直感したのでした。
なお両陛下の先導役を勤めた柳沢厚生労働大臣は緊張しきってかちかちになって顔面紅潮しておりそれはそれで好感持てるものでした(河野に比べればはるかに良い)
日本はいまなおGHQに占領され続けてることを再度痛感した次第です。