平成17年4月15日

(財)国際医学情報センター
  理事長 朝 倉 均 殿
  写・内閣総理大臣、外務大臣、文部科学大臣
韓国大使館、ドイツ大使館、米国大使館
外国人記者クラブ、共同通信社

                                    横浜の教育を考える会 
                                        代表 湯澤甲雄

          儒教朱子学信心に由来する精神疾患『位病』について
                   (副題:近代文明と前近代文明の衝突)

 最初に断っておかなければなりませんが、『位病』(くらいびょう・Provisional name;Rank syndrome)というのは、私の造語でありまして、医学界・言論界で使われている言葉ではありません。ただ、「火病」(英語Hwa-Byung)という「憤怒症候群」が韓国における固有名詞にあり、 米国の精神医学界には、韓国の民族的症候群として収録されています。この病は、怒りっぽい性質を無理矢理抑制する必要のある情況になると、発現しやすいと言われています。それにならうならば、『位病』と称する「地位、身分の上下関係症候群」についても、韓国の民族的症候群であるとして、精神医学界の病名が付けられてしかるべしと考えるものです。

私は現役時代に、ニューヨークに5年、シンガポールに4年間滞在した後にソウルに2年間生活しました。着任後に驚嘆したのは、諸外国には見られない 偏執な階級意識が韓国社会を支配していること、そして人々と社会の異常性でありました。それは、儒教朱子学の身内至上主義の概念を教義の基本とした信心から発っしていると思われます。

私のいた銀行は、戦後ソウルに最初に開店した外銀という関係もあり、在ソウル外国銀行協会の幹事行として、百十数人の外銀支店長と韓国の国情に関し意見交換する機会がありました。その際、皆さん共通して、韓国の偏執な排他性に不快を表明しておりました。

韓国という国は、身内至上主義によって、絶対的に身内が上の位にあります。

そして、隣人を含む他人については、 ・・・千年以上前から私的機関によって記録されていると称される「本貫」で立証できない限りは・・・ 絶対的に服従させる身分に押さえ込んで侮蔑しつづけ、その者が苦しみから逃れんとして差し出す供え物や賄賂を取り上げ、他人や下位者の苦しみは当然として見過ごす社会なのであります。

かつて、ロスアンゼルスの韓国人社会と黒人社会の衝突事件がありましたが、韓国人の排他性に原因があると報道されました。戦前、隣国の中国人が朝鮮半島に60万人居住していましたが、日本人がいなくなった戦後、種々の排他的迫害を受けて今や僅かに2万人に減少しているとのことです。また、ベトナム戦争時韓国軍が残した7万人の私生児や北朝鮮に拉致された下層階級漁民500人に対する救援は、いまだに見過ごされています。

日本国内においては、日本人は外国人特に朝鮮・韓国人に対する偏見、差別を持っている或いは歴史を歪曲していると強調することによって、先ず日本人が反省しなければならない劣位に立たせることをします。それによって自分たちが日本人を矯正、教導するという優位の立場に立って、日本国の中での日本人との共生、友好を叫んでいます。同列に立たないのです。

たまたま、階級意識を超越して、憐憫の情や謙譲の美徳あるいは合理性を主張する韓国人がいれば、それは身内至上主義社会の反逆者として、村八分の仕打ちにあい、脅迫され、殺されることさえ珍しくはないのであります。 現に今、在日韓国人で合理的に物事を考える人たちの多くが、宗教信心に染まった本国韓国人から殺人の脅迫を受けて、日本国内における講演会等活動を停止に追い込まれて、沈黙していなければならない事態が起きている状況にある と聞きます。

そのような韓国社会の延長線上の末端に日本の社会があるとして、まるでナチスのように日本民族全体を最低の賎民階級以下の奴隷階級に位置づけているのです。韓国人の感情は、絶対的に日本人の感情を抑え込み、日本人が醜悪で無ければ納得しないのであります。それが日本人に対する韓国人の儒教に由来する宗教信心なのです。

最近、韓国大統領が独紙とのインタービューで、「日本人がかっての侵略戦争を歪曲し、正当化したいと思っているのが真の問題だ」と語りました。無かった侵略戦争(日韓戦争)をあたかもあったかの如く100年前の歴史を改竄し、かつ侵略者のレッテルを貼って、隣国日本を故意に国際的劣位に貶め、臆面も無く終焉の無い追及を行う姿勢も、まさに宗教信心の表れであります。北朝鮮は、教科書記述の問題を含めて、「瑣末な問題で日韓関係悪化」と評しています。

 「侵略」と言う言葉についは、国際法によらず占領軍軍事戦略の一環として開かれた極東国際軍事裁判所において、被告が一方的に押し付けられたものですが、その裁判の推進者であったマッカーサー元帥は、その後日本が戦った戦争は、自衛のための戦争であったとトルーマン大統領へ報告し、且米国議会においても証言したように、「侵略」「自衛」の問題は歴史家の判断に委ねるべき問題であります。これは歴史を美化するとか、歪曲するとかの問題ではないのです。ところが、日韓の間で戦争の痕跡が全く無いものを、殊更に「侵略戦争」を取り上げて国際的に日本を貶める心情に、痛切な異常を感じます。

ドイツの周辺諸国と異なり、キリスト教的契約概念が歴史的に浅い韓国は(この他に中国、北朝鮮、ロシアも同類国家とみられるが)、欧米的概念が支配する先進国日本が、国際法に則して条約締結によりキチンと歴史問題に決着をつけて戦後処理を済ませていることを一切認めようとしないのです。

国際法では講和の成立によって、交戦国が犯した違法行為について、両当事国が双方に責任の免除を認めるAMNESTYがあります。日本、ドイツと交戦した欧米諸国はじめ全条約締結国は、互いにAMNESTY を認め合っています。 

ところが韓国は戦勝国の仮面をかぶって、上述のような東洋的宗教信心と序列意識で、AMNESTYの概念を超越して、問題を何度でも蒸し返し、白紙化、永続化を図り、日本を醜悪な国際的地位におとしめようとしているのであります。この現象はいわば、合理的志向の近代国家日本と非合理的志向の前近代的国家韓国との文明の衝突であります。

国際条約や合理的志向の転覆を図り、旧来の身分や位に関する東洋的宗教信心や位意識が支配する文化の強要は、近代国際社会においては異常な精神状態にあると分類できます。       

長年月にわたる日本側の手厚い友好外交を、前近代の国家間の上下関係を示す貢物外交としかとらえず、なおかつ、GNP世界第二位で国際連合はじめ世界各国に格別の貢献をしてきている隣国日本を、国際的に醜悪な劣位に押し込めようとする韓国国民(政府)感情は、国際基準に照らして尋常のものではありません。少なくとも、東南アジア諸国等他の国には見られない感情であります。

従いまして国際精神医学界においてこれを「位病」と認定し、精神医学として収録されることを提言する次第であります。しかしながら、「火病」がわかり易い症状であるのに反して、「位病」は日常ごく普通に韓国社会に溶け込んでいるために、韓国人自身は、これが甚だはた迷惑な病であることにまるで気がついていない症状にあります。従って韓国人自身はこれの存在を否定するでしょうから、客観性を得るための工夫が要求されるところであります。ただし、「火病」の原因には、必ず「位病」があります。そして「位病は後天的なものでありますので、前述の「本貫」の制度が無くなり合理的志向に変われば、自然消滅していきますが、「火病」は残されていくものと思われます。以上