NHKに対する公正報道指導に関する緊急のお願い

2005/04/22



NHKは、4月24日(日)22時10分、BSディベート「是か非か 学校で教える 国を愛する心」を放映いたします。四人の出演者の主張がインターネットで紹介されていますが、その内の澤地久枝氏は次のように述べています。

 「日本は、過去の歴史の清算、被害を与えた国々、人々へのきちんとした謝罪をしてこなかった。それが「愛国心」を論じるとき、たがいの言葉にヒズミをもたらす。愛国心と教育の枠ではおさまらない、根本的課題の先送りのツケがいま来ていて、それを「大国」意識でねじ伏せようとする人たちの発言が強くなってきた。時代に逆行する動きであると思う。」

 即ち、わが国は講和条約等において、キチンとした謝罪をしてこなかったという虚構を前提にして、後段の誤謬にみちた議論を進める意向を示し、公正であるべきNHKはこれを放映しようとしています。

 しかしながら、虚構も誤謬も一度公正を原則とするNHKの電波に乗れば、これがロンダリングされて、真実と受け止められてしまう危険が十分にあります。現在育成過程にある学校の生徒ばかりでなく、日本のメディア、外国のメディア、外国の教科書と広がって行き、これが世界の史実に転化して、つくろいようの無い外交関係にまで発展し国益に影響して行くことを恐れます。

韓国では、1965年に締結した日韓基本協定を屈辱的条約として、これの破棄を要求する決議案が、国会に上程されたとのことです。

 言論の自由は保障されなければなりませんが、本件のように明らかに虚構、誤謬が確認できる場合には、関係当局は臨機応変にNHKに対して、予め澤地氏の論の誤りを指摘し、正しい論を伝えおくことが必要であると考えます。

 NHKに対して、本日直ちに公正報道指導の行動を起こしてくださるよう、お願いいたします。以上