古賀俊昭先生 政治レポート   
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H20−1−15
古賀俊昭通信105号

「祖国とは国語だ(エミール・シオラン)」。日本を守る文化活動を御一緒に

■ JAPANは止めて、NIPPONに
 マルコ・ポーロは日本をジパングと聞き違えて、東方見聞録を口述したのです。そもそもJAPANなる国は存在しません。既に、国際試合に出場する日本柔道選手の胸には「NIPPON」と書かれていますが、日出ずる国の代表選手は全て「NIPPON」とすべきです。国連等の国際会議での国名表示も同様です。「頑張れ日本(ニッポン) 」

■ 年代表示は、キリスト教暦(西暦)一辺倒から、元号(明治・大正・昭和・平成)を主に
 元号は、単に年代表示としてではなく、大化の改新以来、我が国の独立の証として各時代の理想を掲げたものです。外国暦には他にイスラム教暦、ユダヤ教暦、仏教暦等があり、キリスト教暦偏重が国際化では無いのです。
 又、我が国は元号の他、公式の邦暦として「皇紀」を定めています。四年に一度の閏年の算出は「皇紀」に基づき行われています。

■ ローマ字での人名表記は「姓」「名」の順に
 明治政府が、欧米との不平等条約改正等の為に行った鹿鳴館に代表される欧米化策が、名前を「名―姓」とひっくり返したのです。第一「俊昭古賀」と名乗ったのでは自己認識の放棄ですし、何よりも斯かる人物は実在しないのです。

■ 安易なカタカナ語の使用を止めよう
 ベースボールを「野球」としたのは正岡子規、スピーチは福澤諭吉が「演説」と訳し、幕府オランダ留学生の西周は「哲学」、津田真道は「民法」の訳語を創っています。我等は明治人の知的努力を見習うべきです。私はEメールを「電郵」、ファックスは「摸写電送」と訳して使用中です。文書表記の際は、国際情報網(所謂インターネット)、個人用電算機(所謂パソコン)とすれば読み手の理解を妨げません。

■ 「縦書き」こそが国語表記の正則です
 「漢字仮名交じり文」の日本語は、縦書きが大原則です。殊に名刺、恋文、親書、賞状、遺言、詩歌等は必ず縦書きにしましょう。横書きは事務的文書、備忘録等に限るべきです。差し当っての実践として、封筒・葉書の宛名の縦書きを奨めます。

■ 「交ぜ書き」嫌悪の美意識で国語破壊思想を排除しよう
 「ら致」や「駐とん地」は陰をひそめましたが、「子ども」や「障がい者」等が氾濫しています。「子供」「障碍(害)者」と漢字で書くべきです。特に交ぜ書きを象徴するのが「子ども」表記ですが、「供」はお供する意味で封建的だが、「ども」だと民主的だなどという出鱈目な左翼の企みに役所までが汚染されて、漢字否定の文化破壊に加担しているのです。学習指導要領は「供」を小学校六年生で「読み書きを指導」としています。交ぜ書きが国民の知的水準や漢字能力低下を招いているのです。

■ 算用数字「0」は「ゼロ」ではなく「レイ」と呼称しよう
 例えば、電話番号の数字「0」のみの英語読みは、変だ、と感じる言語意識が薄れてしまったのです。名機・零(レイ)式艦上戦闘機を「ゼロ戦(ファイター)」と呼んだのは敵側アメリカです。

■ 先の大戦の正式名称は「大東亜戦争」です
 大東亜戦争の名称は、昭和十六年十二月十二日の閣議で決定したもので、今日に至るまで取り消されていません。日本が掲げた大戦の目的と理想を顕す大東亜戦争の名称の使用を禁止し、「太平洋戦争」を強制したのは敵側であったGHQ・アメリカです。

■ 正漢字(正字体)・正仮名遣(歴史的仮名遣)の復権習得を
 日本人は古典どころか漱石、鴎外そして戦前昭和の名作も原文では読めなく成りました。米占領下、二千年に亘る国語国字の作法を破壊した内閣訓令・「漢字制限」「現代かなづかい」に基づく戦後の義務教育が読めなくしたのです。
「必ずや名を正さん乎(か)」論語。

                                            東京都議會議員 古賀俊昭


尚、私が正統表記の復權を主張しながら、略字體・新假名遣を?で用ゐたのは、偏に先づ讀んで戴き、國語問題への關心喚起を圖らうと愚考したからです。