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三澤 廣氏の活動報告
(作家)

 三澤 廣氏の一覧


譫妄事件  (R1-5-25)

  
 不可解な犯罪の実態は「藪の中」と言われます。今回の事件は、どんな藪の中だったのでしょう。事件は平成二十六年に起ったのですが。
 足立区の病院で、医師が女性患者の胸の「良性のしこり」を取る手術をした後、患者の意識が朦朧としているのに乗じて、乳房を舐めたというのです。
 女性が医師を訴え、裁判になりました。一審の判決が今年の三月に出ました。「無罪」でした。女性は悪意ではないが、手術直後の「せん妄」状態の中で、現実には存在しなかった出来事を白昼夢のように見たという「可能性が排斥できない」という結論でした。
 「せん妄」って、常用漢字の表外漢字だから平仮名で「せん」と書いたのでしょうが、辞書で調べたら、「譫妄」だそうです。「譫」は「うわごと」という意味だということです。ところが、「せん妄」という現象は、妄想で白昼夢を見るのであって、「うわごと」を言うわけではないのですから、「譫妄」とはヘンな命名だなと首をかしげています。頭の中の妄想に、なんでゴンベンを付ける必要があるのでしょう。
 さて、インタネットで、この事件に関する記事や投稿を見ていると、世の中って、こんなに面白いものなんだと嬉しくなってきました。
 ふつう、痴漢や性犯罪が藪の中に入ってしまったときは、マスコミは無条件に女性の味方になります。一般の犯罪の場合と違って、冤罪を主張しても相手にしてくれません。痴漢冤罪事件で一番ひどかった例は、平成二十一年の「防衛医大教授痴漢冤罪事件」(Wikipedia参照)だと思います。最高裁で3vs2でかろうじて無罪になり、この方、人生を救われました。その間、マスコミからも相当にいじめられました。
 どうもこの事件(防衛医大)は、被害者を自称する女子高校生が、人を不幸にしてやろうという怨念に燃えていたように思えるのです。件(くだん)の福田財務次官も、そういう怨念に固まった女性記者に陥れられたに違いありません。
 ふつう痴漢関係の犯罪では、冤罪を訴えても、マスコミはまず味方してくれません。女の味方をしないと進歩派の名がすたると思っているからです。
 反日アナの安藤優子さんなんかは、真犯人かどうか分からなくても、「ともかく逮捕すべき」(平井事件/女は中国人で逃げた)だったというのですから、人権も何もあったものではありません。リベラルな人ほど、いざとなると人権なんかどうでもいいという意見になるのです。
 安藤さんの、この人権無視の発言がどうして看過されるのでしょう。国会議員が「戦争しなくては北方領土は取り返せない」と言ったことよりずっと問題ではないでしょうか。あの議員が辞職に追い込まれたら(今揉めている最中ですが)、安藤さんも身の振り方を考えて下さいね。ちょっと昔のことになってしまいましたが、これから責任を取って下さい。
 こんなに、男の人権はどうでもよくて、女性を守ろうという意見ばかりの日本なのに、この譫妄事件では、インタネットにあふれる意見は、医師が無実だというものばかりです。進歩派(リベラル)の識者の意見も、一方的に警察の捜査を非難しています。
 なんでだろう、なんでだろう、とずいぶん首を捻りました。朝日新聞が野田聖子さんを再起不能にした「GACKTコイン事件」のときにも、なんでだろう、なんでだろうと頭が痛くなりました。(再起不能かと思ったらまた次の総裁選を目指すという記事を見ました。動かなくなっても、頭を潰しておかないといけないのですね)
 「朝日が媚中派の看板を下ろすつもりかな」、あるいは「野田氏が中国を裏切ろうとしているのが発覚して、朝日が天誅を下したのかな」と思ったのですが、これ、いまだに頭の中が整理できません。(「なんでうちが野田を叩くんだ」と朝日の記者が言ったそうです)
 譫妄事件の方も、なんでだろう、なんでだろう、と訝っているうちに、やっとインタネットで答を見つけました。足立区のこの病院、共産党関係の医療機関だったのです。
 インタネットはネトウヨの世界で、左翼は少ないという話ですが、最近はそうでもありません。「百田尚樹はレイシストだから、発言の機会を制限されて当然だが、香山リカはレイシストではないのだから、言論の自由を守られるべきだ」などという意見が大手を振ってまかり通っているのです。
 そこで、今回は、ネトウヨならぬネトパヨの世界を垣間見ることができたのですが、「警察は目の敵にしている共産党を叩くために医師を逮捕した」という寄稿が驚くほどに多いのです。
 警察が共産党を目の敵にしているのは事実でしょうが、逆にそうだからこそ、捜査は慎重になります。どんなクレームを付けられるか分からないからです。かの有名なコンクリート事件では、少女が監禁されているという噂があったのに、監禁場所を提供した犯人の親が共産党だったから、後難を恐れて、踏み込めなかったというのです。
 警察が共産党関係者を逮捕する場合は、実は相当に証拠を固めていて、検察も、裁判で覆される心配がなくなってからやっと起訴に踏み切るのです。
 この事件は、藪の中というよりは無理矢理藪の中に押し籠めてしまったという方が当たっているでしょう。
 私は医師ではありませんから、「譫妄」ってどうなるのか分かりませんが、いくら手術直後だからって、常識で考えて、胸舐められたなんて妄想を持つものでしょうか。ごくたまさかにそういう例があるものを、ことさらに演繹して無罪にしてしまったのです。裁判所が左翼の巣窟であることはよく知られていますし、左翼でなくても、左翼が怖くて法を枉げるということは日常茶飯事です。
 私も若い頃、長時間にわたって、相当な麻酔をかけられ、睡眠薬を投与されたことがありました。間歇的に意識が戻り、また眠り込むという状態をしばらく経験しました。朦朧たる半覚醒状態の中で、魂の銷(き)えるような絶代の佳人と話をしていた記憶が残りました。
 完全に回復してから、「あの幻は女神だったのか、聖母だったのか」と幸せ感にふけっていたのですが、なんとその後で私の担当になった女医が、その美女だったのです。担当する前に患者を見に来て下さったのでした。幻ではなく、うつつだったのです。
 胸を舐められたなんて記憶は、譫妄(妄想)というよりは、うつつのことであったと考える方がふつうではないでしょうか。
 裁判官は、専門家に譫妄のことを訊きました。専門家は「そういう可能性もある」と答えたそうです。「可能性」って、0.01%だって、「可能性」は可能性なのですよ。ドリンクに「果汁入り」と書いてあって、パーセント表示がない場合は、1%も入っていないと御存知でしょうか。「可能性(確率)がある」という言葉は実質的には0%ということなのです。それなのに、裁判官はその言葉に飛びついて、共産党擁護の根拠としたのです。
 専門家でなくても、文系の知識だけで、理系の技術者に異を唱えることはできます。たとえば、「福島の病院で、子供の甲状腺異常が異常にふえている」というのは嘘です。だって、それが少しでも本当である可能性があったら、かの捏造新聞が大キャンペーンを張るに決まっているじゃありませんか。
 それをしないというのは、甲状腺異常は全く存在しないという証拠になるのです。(キャンペーンをした場合でも、まったくの嘘であることが多いのが恐ろしい所ですが) これが「常識による判断」というものです。
 今度も同じです。「譫妄」で胸を舐められた記憶が残るというのは、一億二千万人を擁する日本国内で今までに一度も例がなかったほどに確率の低い事件です。「譫妄」なんて一度も聞いたことのなかった私でも、そんなことがあり得ないとは、常識で分かるのです。
 いい加減なことを言うな、と言われるでしょうが、私と同じように譫妄なんて知らなかった人が、さかしらに「この事件は譫妄によるものだ」と口にします。そんなことを言う人に比べたら、常識で考えて、私が「いい加減」なことを言っているわけでないことはすぐに分かるはずです。ありえないことを、権威ありそうな筋が言うと信じてしまうのですから、UFOの話に似ています。
 この事件、イデオロギーを取り去って考えれば、医師が患者の胸を舐めたという事実は間違いがありません。
 被害者は「誰に訴えたらいいのか」と泣いているそうです。典型的なセカンドレイプではありませんか。リベラルとマスコミは女の味方のはずです。そのどちらもが相手にしてくれないって、日本は強いものへの忖度で正義が捻じ曲げられてしまう国なのです。フェミニストって、こんなものだったのですね。
 裁判では、「胸に医師の唾液が付いていたのは、医師同士のディスカッションのときに飛んだ可能性がある」ということになりました。それって、舐めたときの唾液の付き方とは相当に違うのではないでしょうか。だいたい、乳首に唾液が付いていたのですよ。そんなに見事に命中させたのでしょうか。
 その唾液の量が「会話などによる飛沫量の4000〜4万倍」という報道もあります。
 そういう証拠を無視した裁判官は、弁護側の人数(弁護団だけで十数人)に恐れを成して、保身のために節を曲げたのです。反日裁判官ではないようですから、単純に怖かったのでしょう。この裁判官、東大法学部を出ていますから、保身の術にたけているのです。(差別発言だったらごめんなさい)
 一説によると、女性の胸には、ベトベトになるほどに唾液が付いていたとも言います。
このこと、非常に重要な事実だと思われるのに、ほとんど指摘されていません。みんな知っているのに、指摘しないのです。
 それにしても、一般の人がなんで騙されるのでしょう。抗議の署名四万(!!)って、共産党のいつもの手口じゃありませんか。四万という数の多さから、うさんくささを感じ取ることができます。病院が共産党系でなかったら、徹底的な女性擁護のキャンペーンが張られていたことでしょう。
 共産党だというだけで、大逆転現象が起こったのです。みんな真実を語るのがこわくなったのです。裁判官の頭の中にも、なんらかの「忖度」があったのです。
 そして、「相手が共産党だから忖度している」という瞭然たる事実についても、誰も指摘しないという言論の闇が日本全国を席捲して渦巻いているのです。
 米国のMeToo運動は民主党の紐付きです。日本のフェミニズムもリベラル(北朝鮮のような国を作ろうというリベラリズム)に支配されていることがよく分かりました。
 最高裁まで言って、正義が実現されるものでしょうか。典型的な被害者泣き寝入りになりそうですね。
 言うに事欠いて、「金持の医師は女に不自由しないのだから、性犯罪に手を染める必要はない」という弁護をする人がいました(ネットの書き込み)。じゃあ、AAAの浦田クン(インタネット参照)も冤罪なのですね。収賄した政治家のことを「あの人は十分に金を持っているのだから、きたない金をもらうはずはない」と庇うこともできるはずです。
 ふつうリベラルの人は、そんなことを言うはずがありません。それが、共産党の宣伝に乗せられると豹変してしまうのが悲しい所です。
 「手術した直後の病原菌の付いた胸を舐めることはできない」という意見もありました。人間性への無知としか言いようがありません。私ならできますね。(「する」と言っているのではありませんよ。「できる」と言っているだけですから、変態扱いしないでね)
 「カーテンを下しただけの、他の人のいる部屋でそんなことはできない」という書き込みもありました。私ならできますね。

 あまりにもひどいと思ったのは、下の記事です。
 (診療記録に)「術後覚醒良好」などと書いた看護師は、後に弁護士や病棟スタッフと話して、「自分の認識が誤っていた」と証言を翻している。
 「術後覚醒良好」というのは、「譫妄ではありえない」という意味ですよ。
 この証言訂正を、裁判官は、女性が譫妄状態にあったことの傍証だと言っています。
 そうでしょうか。これは、看護師が「弁護士や医療スタッフと意見が違っていると、この職場でうまくやってゆけなくなる(特に共産党の病院だから)」とおびえたから訂正したのに相違ありません。恫喝的説得があったことは間違いありません。ふつう誰でもそう考えるはずなのに、どうして、この事件に限っては、その常識が通用しないのでしょう。
 ところで、インタネットで次の記事を検索すると、多少は目が覚めるのではないでしょうか。この言葉を打ち込んでクリックすればよいのです。
     術後せん妄で説明する必要はない
      https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/631874
 また、次の言葉は、被害女性の訴えが無理なものでないことの傍証でしょう。
     セカンドレイプは本当にきついです
      news.livedoor.com/article/detail/16326830
 最終的に、私に、「これは間違いなくやっている」と確信させてくれたのは、下のアドレスでした。女性に対する誹謗中傷のひどさを訴えています。上と同じセカンドレイプの実態です。リベラルがセカンドレイプをするのです。「性犯罪の法廷はどれほど被害者を傷つけるのか」と打ち込んでも出てきます。
      https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5c9110aae4b04ed2c1af2467

 ここで終わりにするつもりでしたが、輝かしいニュースを発見しました。
 上谷さくらさんという女性弁護士です。
 この方、痴漢事件などでは常に女性を守るという立場を貫いていらっしゃいます。
 この「譫妄事件」では、従来女性の人権のチャンピオンだった人々が、みんな男の味方になってしまいました。
 ところが、この方は断乎として女性の味方です。インタネットで調べると他の記事がいっぱい出てきて分かりにくいので、日本語で「手術後わいせつ事件、女性を支援する弁護団結成」と打ち込んで検索して下さい。(https://www.bengo4.com/c_1009/n_9369)
 「我が意を得たり」とはこのことで、上で私が述べたのとほとんど同じことを言っていらっしゃいます。(言っておくけど、私が書いたのは、上谷さんのこと知るより前だからね。真似したんじゃないからね)
 「共産党だからみんながびびった」ということは一切言っていらっしゃいませんが、その他の唾液の量とか、被害者が譫妄状態ではなかったというようなことについては、全く私と同意見でした。
 ふだんは痴漢事件になると「やったに決まっている(安藤タイプ)」と言いながら、譫妄事件については、「やってない」と強弁する人々は、「どっちの意見を言った方がリベラルらしく見えるか」ということだけを頭に入れているのです。
 ところが、上谷さんは他人の評価を気にしなかったのです。弁護士として、医師の味方をした方が今後のためにトクになるだろうに、あえて「自分の頭で考えて」正しい方を支持したのです。端的に言って、一概に「朝日新聞的意見」に従うのではなく、ケースバイケースで考えることができる方だということです。
 上谷さんも十二人の弁護団を結成したそうです。さあ、正が勝つか邪が勝つか、面白い戦争になりそうです。
 上谷さんは、死刑廃止に反対し、そのことに関して、朝日新聞に抗議書を突き付けたことがあります。マスコミの横暴と戦うことのできる人なのです。

 それに対して「これはひどい」と思ったのは、次のブログです。「検察側が控訴すると、被害者がなおさら不幸になるから断念せよ」と言っています。
      https://ibiken.net/jouhou-hasshin/post-12590/
 「譫妄だったことを女性が理解していないだけなのだから、分からせてやらないといけない。それが女性のためだ」と言っているのです。
 「女性のためだ」とおためごかしを言いながら、実は共産党の医師を何がなんでも無罪にしようとしているのです。
 「皇位の安定的継承のために、女系天皇を認めるべきだ」(立憲民主党など)という人は、伝統を壊して天皇制を廃止してやろうという魂胆で言っている場合が大半です。「安定的継承のために」というのはおためごかしです。譫妄事件で「被害者を不幸にするから」と言っているのとなんと似ていることでしょう。胸が悪くなるような偽善です。