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三澤 廣氏の活動報告
(作家)

 三澤 廣氏の一覧


女性の尊厳瞞  (R1-7-21)

 前に寄稿した「譫妄事件」について、新しい情報が入りましたので、改めて書き直しました。前のものと同じ箇所もありますが、お笑い棄て下さい。

 「痴漢冤罪事件」は恐ろしいものです。近頃は示談金目当てに、何もしていない男性を罪に陥れる女性もいます。偶然に体が触れただけで、騒ぎ立てる女性もいます。さる女性芸能人は、「今までに五人を警察に突き出した。そのうち二人は間違いだった」とケロッとして言っています。この人は、インタネットの「性格の悪い芸能人ランキング」の一番上の方に名前を挙げられています。
 一番ひどかった例は、2009年に起った「防衛医大教授痴漢冤罪事件」(インタネット参照)でしょう。被害者を自称する女子高校生は、混雑する車中からホームへ吐き出された後、また戻ってきて教授の隣に立ったと言います。「金の取れそうな相手だ」と踏んだのでしょう。
 いったん痴漢の嫌疑を掛けられてしまうと、冤罪の申し立てはほとんど認められません。2009年には、警察の無理な取り調べを受けて、自殺した男性もいます。
 マスコミも識者も、進歩的な立場を誇示したいために、こういう事件では必ず女性の味方をします。なんと裁判官も同断なのです。防衛医大教授の場合は、一審二審で有罪判決を受けた後、ようやく最高裁で無罪になりましたが、このときも五人の裁判官の3対2というきわどい差で人生を救われたのでした。
 そんなふうに、「疑われたらもうおしまい」が痴漢冤罪です。
 2017年には、「平井駅痴漢冤罪事件」。痴漢冤罪の嫌疑をかけられそうになった男性が、警察官に促されたにもかかわらず電車から降りることを拒否して、電車を遅らせた事件です。降りたら認めたことになって人生おしまいだと思ったのはもっともです。
 このときは、反日アナとして名高い安藤優子さんが、(冤罪だと判明した後で)「でも20分間、電車を止めたって行為はどうなんですか? 明らかに迷惑は迷惑ですよね」という恐ろしい発言をして非難を浴びました。被害者とされる女性が中国人だったらしいので、媚中派の安藤さんとしては、自分のアリバイ作りのために一言中国人の味方をしておきたかったのでしょう。
 一説によると、安藤さんは「ともかく、いったん逮捕すべきだった」と言ったというのですから、人権もへったくれもありません。
 媚中派は人権派が多いのですが、チベット、ウイグル自治区、内モンゴル、香港での人権侵害には何の批判もしたことがありません。それと同じ典型的なダブルスタンダードです。
 いずれにせよ、マスコミとリベラル(進歩派)は、痴漢事件らしきものがあったときには、とにもかくにも女性の味方をすればいいと条件反射をするのです。

 ところが、今、奇怪な事件が進行しています。2014年に起った「柳原病院事件」(せん妄事件)です。
 足立区の病院で、医師がグラビアアイドルをしている女性患者の胸の「良性のしこり」を取る手術をした後、患者の意識が朦朧としているのに乗じて、乳房を舐めたというのです。
 女性が医師を訴え、裁判になりました。一審の判決が今年の三月に出ました。「無罪」でした。判決によると、女性は悪意ではないが、手術直後の「せん妄」(譫妄)状態の中で、現実には存在しなかった出来事を白昼夢のように見たという「可能性が排斥できない」という結論でした。

 不思議なことに、この事件では、リベラルの人たちがみんな男の味方をするのです。医師側の弁護団は、被害女性は「自分では分かっていないのだから」という理由で、責めはしないと言っていますが、この人が露出の多いグラビアに出ているからと言って、「だから、性的妄想がひどい」という搦め手からの攻撃をかけています。
 実質的、結果的には、医師を冤罪に陥れようとしている非道な女性として扱っています。これに対して、女性は「セカンドレイプは本当にきついです」という手記を発表しています。
 ふつう、冤罪の疑いが濃厚な事件でも、女性がこういうことを言い出したら、リベラルはたちまちに飛びつくはずです。それなのに、この人の場合だけ、インタネットの書き込みを見ても奇々怪々としか言いようがありません。何も知らない素人が、弁護側が言い出した「譫妄」という専門用語を使って、冤罪だと叫び立てるのです。
 こんな異様なケースには、必ずウラがあるものなのです。
 でも、この場合、そのウラは簡単に突き止めることができました。医師の勤務していた柳原病院が、「民医連」(全日本民主医療機関連合会)に属していたからです。名前から察しを付けなければいけませんが、共産党系の病院なのですよ。
 すでに、前の寄稿に書いたことですから、詳しくは言いません。
 インタネットは保守派の巣窟だと言われます。だからこそ、「ネトウヨ」などという言葉が生まれたのです。朝日新聞や東京新聞やNHKやテレビ朝日や関口宏や玉川徹や富川悠太や安藤優子や高木美保や室井佑月の嘘八百に愛想を尽かせた保守派がネットに流れて来たのですから、そりゃあ、右派が多いでしょうが、最近は結構、左派が進出してきました。私は「ネトパヨ」と呼んでいます。パヨクはテレビと新聞で満足していろと言いたくなります。
 「譫妄事件」に関するネットの書き込みを見ると、ネトパヨの天国です。「共産党系病院医師だから『逮捕・長期拘留』、で良いわけがない」(でっちあげということ)というものさえあります。拘束されていた医師を釈放せよという署名が四万筆(こう数えるのですね)も集まったということです。
 今時、警察が、共産党を敵視して事件をでっちあげるなどということがあるわけがありません。むしろ、相手が共産党となると、どんな言いがかりをつけられるか分かりませんから、よほどの証拠を固めてからでないと逮捕はできないのです。
 この事件が冤罪事件として騒がれているのは、無理矢理警察の陰謀に仕立て上げようとする左翼・リベラルの陰謀であることは間違いありません。
 まず私が怪しいと思ったのは、署名が四万筆集まったという点です。
 こんな事件で、こんなにたくさんの署名が集まるなんてことがあるものか、と思ってインタネットを検索したら、あった、あった。2006年の「山陽本線痴漢冤罪事件」です。「累計で個人7352筆、団体374筆」の無実を訴える署名が集まりました。この事件は最高裁で有罪(執行猶予)が確定しましたが、現在、「再審を検討中」とWikipediaに書いてあります。
 ところがこの2006年の事件の被告は、当時共産党系の「国労岡山地方本部副委員長」だったそうです。そこで、共産党を中心にして「支える会」ができて、署名を集めて大キャンペーンを張ったという次第です。
 共産党関係者なら支援してもらえるというわけです。「共産党だから国家権力が弾圧を図った」と考えるべきか、「共産党が無理矢理国家権力を糾弾する」ために運動を始めたのか。どちらの方がありそうなことか、ちょっと考えれば分かりそうなものですがね。
 釈放・無罪判決を求める署名数、2006年には8000弱だったのが、今回の譫妄事件では40000に成長しています。このエイリアン、早く頭を潰しておかないと今後が大変です。

 「東京保険医協会」という団体が、「柳原病院事件乳腺外科医の控訴に反対する声明」を出しています。その中で、「真実はせん妄状態であったことを警察や検察が理解させようとしなかったために、今も性被害体験が現実のものであると誤認し続けている患者さんの不幸をも遷延させることになります。両者の人権を擁護すべき観点からも控訴すべきではありません」と言っています。
 こんなおためごかしがあっていいものでしょうか。被害女性は「セカンドレイプは本当にきついです。だけど泣き寝入りしたくない。未来の世代のためにも性被害にあった被害者はきちんと声を上げていかなくてはいけない」と言っているのですよ。これがふつうの性犯罪だったならば、どんなにかリベラル派が女性の味方をしてくれるか、容易に察しがつくでしょう。
 それが、容疑者が共産党関係者だというだけで、女性に非難が向かっているのです。これほどの社会的不正は、この不正だらけの日本でも、最近は滅多になかったのではないでしょうか。
 そして、この「東京保険医協会」は、シレっとして口を拭っていますが、実はこれまた「共産党関連団体」なのです。こんな組織的な隠蔽工作にどうして多くの人が騙されるのでしょうか。
 ちなみに、この協会が共産党関連団体だと言ったら、知人の女性から、「そんなふうに決めつけるものではありません」と叱られました。そういう「良識的」な意見が社会的不正を助長するのです。
 インタネットで「東京保険医協会 共産党」と打ち込んでみて下さい。丹念に読めば(隠蔽しようとはしていますが)、関連のあることが分かります。

 インタネットの書き込みを見ると、九割が医師を弁護しています。ほとんどが同調圧力にくみした意見で、自分でものを考えることのできない人たちばかりだということが分かります。二割は共産党関係者、三割はそのシンパ、四割は自分でものを考えられないために耳障りのいい言葉に騙されてしまった人たちだというのが私の臆測です。残りの一割だけが医師有罪論です。

 この被害女性にとって不幸なのは、左派と右派の両方から冷たい視線を浴びせられていることです。
 左派は上に述べたように、女性の味方をしてくれそうなものなのに、この事件に限っては、男の味方をしています。
 右派は、痴漢冤罪事件について憤る余りに、あやしい事件については常に男を弁護します。実は、今度もそれなのです、
 でも、左派と違って、右派はイデオロギーに左右されるのではなく、ケースバイケースで考えることのできるのが長所なのではないでしょうか。
 私も、ふだんは痴漢冤罪事件に憤っていますが、つまり大抵は男に味方してしまうのですが、今度の事件は詳細にその様子を見れば、どうしても女性の言い分に理があるように思えるのです。
 「おまえは右翼だから、共産党を叩きたいだけだろう」と言われます。しかし、私は、「共産党だから痴漢をした」と言っているのではありません。つねづね左派の汚い理窟づくり(強弁)にあきれ果てていますので、今度も、「共産党だから隠蔽工作にたけている」と言っているだけなのです。
 因みに、前に書いたことですが、「左派の汚い理窟づくり」(おためごかし)の典型は、「天皇制は廃止すべきだ」と言っている人が、「女系天皇を認めよう。そうでないと天皇制が続かなくなるから」と言うことです。この偽善を見抜いて下さいね。
 「両者の人権を擁護すべき観点からも------------」というのも、同じ「非論理の論理」なのです。

 検証してみましょう。医師を擁護する根拠に、私なりの反論を加えます。
 1「手術が終わったばかりの女の乳房なんか、不潔だから、医師が舐めるはずがない」
 男の欲望は、自分の健康のことなんか考えません。考えていたら、歌舞伎町へ行くことなんかできません。歌舞伎町が繁昌しているということからも、1の意見は論理が破綻しています。医者だって、歌舞伎町行って、病気になりそうなことしてますよ。
 2「病室は四人部屋であり、カーテンがかかっているだけだった。そんな所でそんな行為をすることができるはずがない」
 なんという甘ちゃんでしょう。1と同じで、男の欲望には限りがないのです。私ならできますね。あ。「できますね」と言っただけで、「しますね」と言っているわけじゃありません。やろうと思えばできると言っているだけですから、非難しないで下さい。四人部屋とかカーテンとか、大した障碍ではありません。
 今、「何という甘ちゃん」と書きましたが、こういうことを言い出す人は甘ちゃんではなく、自分で強弁(こわべん)だと知って言っているのです。そんな強弁を聞いて「なるほど、そう言えばそうだ」と思ってしまう人が甘ちゃんなのです。
 3「専門家が、患者(被害女性)は『譫妄』状態で白昼夢を見たと言っている」
 正確に言えば、この事件の裁判長は、専門家に譫妄のことを訊きました。専門家は「そういう可能性もある」と答えたそうです。「可能性」って、0.01%だって、「可能性」は可能性なのですよ。清涼飲料に「果汁入り」と書いてあって、パーセント表示がない場合は、1%も入っていないとは御存知でしょうか。
 「可能性(確率)がある」という言葉は実質的には0%ということなのです。裁判長はその言葉に飛びついて、容疑者擁護の根拠として、同調圧力に屈したのです。
 4「女性の胸に容疑者の唾液が付いていたのは、医師同士の会話の時に飛んだものだ」
 乳首に付いていたのですよ。そんなにうまく命中させることができるものでしょうか。話していた相手の医師の唾液は全く検出されず、容疑者の唾液だけが付いていることからも、この擁護論には無理があります。
 さらに、被害女性の言によると、胸にはベトベトになるほどに唾液が付いていたので、看護師にふき取ってもらったガーゼ(脱脂綿?)を保存しておいて、後に科学捜査研究所に鑑定をしてもらいました。その結果、「会話などによる飛沫量の4000〜4万倍」の唾液が検出されたとのこと。ところが、その資料は、科捜研が「大掃除したら間違えて捨てました」ということで、何も残っていないというのです。
 これをしも、ネトパヨは検察警察の圧力で証拠を隠滅させたと言っています。つまり、唾液が検出されなかったので、有罪にするのに不利なので廃棄させたというわけです。
 あのね、共産党シンパの方に教えて差し上げますが、この二十一世紀の世界では、共産主義国家でない限り、そんな無法なことはできないのです。それが本当だったら、刑事事件の証拠を国家権力が握りつぶしたということになり、安倍内閣が潰れるほどの大スキャンダルです。モリカケ問題どころではありません。
 少しでもそんな事実が疑われる状況だったら、かの捏造新聞がどれほどのキャンペーンを張っていたことでしょう。実際、パヨクもその点については、それほど騒ぎ立てていません。そんなことはありえないと知っているからです。ありえないと知りながら、さりげなく医師擁護論の根拠の中にもぐりこませています。これを「情報操作」というのです。
 インタネットの冷静な書き込み(女性擁護論)の中に、医学会からの圧力で有罪の証拠が廃棄されたのではないかという指摘がありました。私もその可能性が強いと思います。医学会は医師仲間を守りたいという気持が強く、また共産党と事を構えるのを怖がるからです。
5「医師が裸の胸の写真を15枚も取ったのは、患者がモデルという仕事の必要上、胸の形が崩れないようにしてくれと要望したので、慎重を期したからだ」
 噴飯物とはこのことです。容疑者の医師がこの患者に異様な性的関心を抱いていたことは他の証拠からも十分に推測できます。通常2〜3枚しか撮らない上半身裸の写真を15枚も撮った上に、事件が発覚すると自宅のパソコンからそれを削除したというのです。この削除した事実は警察の再現操作で確認されています。
 自宅で楽しむために持ち帰ったとは、あなた、自分が男だったら分かるでしょうに。カマトトはやめなさい。
6「舐められたら何が悪いの」(インタネットの書き込み)
 これも噴飯。右翼ならともかく、リベラルがそういうことを言ってはいけません。あれッ。これは右翼の痴漢擁護論かな。
7「金持ちの医師は女に不自由しないから患者にそんなことをすることはありえない」
 こんな無法な理窟が通るものですか。収賄した政治家のことを、「金持なんだから、金を欲しがるはずがない」と言って弁護するようなものです。そして、金持の性犯罪は全部無罪にしろと言っているのと同じです。リベラルがこんなこと言うんですかね。いや、この医師を弁護する人が悉くリベラルと限ったわけじゃありませんが。でも、闇雲に無罪にしようとしているのですから、やっぱりリベラルでしょう。
 「乳腺関係の医師だから、女性の乳房は見慣れている。今さら劣情を催すはずがない」というのもこれに似ていますが、苦笑するしかありません。こういうことについては、男は慣れるということがないのです。そんなことを言っていたら、小学校教師は少女を見慣れているから、ロリコンに走るはずがない。女生徒に何かしたというのは全部冤罪だという結論が出てきます。
 だいたい男はみんな日常の生活で、女を見慣れているのです。コメディのSFで、女のいない惑星からやって来た男が、地球の女を見て発情発狂するというのを見たことがありますが、性犯罪を犯すのはみんな宇宙人だとでも言いたいのでしょうか。
8「当初『術後覚醒良好』などと記録した看護師は、『後に弁護士や病棟スタッフと話して、自分の認識が誤っていた』と証言を翻している」(インタネットから引用/「術後覚醒良好」というのは「譫妄ではありえない」という意味ですよ)
 これは裁判長が無罪の判決を下した重要な根拠だったということです。
 よく読んで下さい。ここには大変なウラのウラのウラが隠されています。仲間同士で納得するまで話し合って、意見を変えさせるというのは、典型的な共産党の「民主集中制」ではありませんか。
 この看護師、説得されても意見を変えなかったら、もうこの病院で働き続けることはできません。人民裁判で恫喝されて意見を変えたのです。多分、怒鳴られたのだと思いますよ。なんでそんなこと察しが付かないの?
 四万筆の署名と並んで、この「看護師が意見を変えた」ことが、私がこの事件は冤罪ではないと直感した大きなきっかけでした。ところが、リベラルは、これが冤罪の証拠だというのです。
 おかしな事件です。事件そのものよりも、世間の反応がなんでこんなになってしまったのかと私は悲憤に堪えないのです。
 追い詰められた被害女性は泣いて訴えていますが、女性の味方たるべきリベラルとマスコミは全く相手にしてくれません。
 そんな中で、上谷さくらさんという女性弁護士が、断乎として被害女性を守るために立ち上がりました。この方については前に書きましたので、もう触れませんが、インタネットで検索して下さい。女性は同調圧力に負けやすいのに、この方、一人頑張っていらっしゃいます。
 この事件ばかりでなく、日本の民主主義の将来と、女性の尊厳のために、上谷さんの奮戦をみんなで応援して上げたいものです。
 「女性の尊厳」というのは、もちろん第一には、この事件の被害者を救うことですが、第二には、同調圧力に負けて、「長い物に巻かれろ」を決め込んでいる女性知識人が立ち上がり、自分の頭で物を考える人間になって、男性の尊敬を勝ち得て欲しいという意味です。