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小石原健介氏の活動報告(基)
(元ドーバー海峡海底トンネルフランス側現地所長(川重)

福島原発事故から10年に思う   R3-4-14

今回脳梗塞で倒れた3月10日の10年前の翌日即ち2011年3月11日の福島第一原発事故は
私にとっても忘れることの出来ない一日でした。地震と津波で操業中の原発が突然、全電源喪失
となった。これは一大事である、電源を喪失すれば冷却水ポンプが停止し、原子炉の冷却水の
供給が止まる大変なことになる。テレビの画面に向かって早く電源を復旧せよと叫んでいた。
自衛隊の艦船を福島原発へ急行させ船の電源を利用して冷却ポンプを回せなどの対応を思い描いていた。

この時驚愕したのはNHKテレビに登場した原子炉の権威と言われる学者が『原子炉の構造を説明して
原子炉は格納容器に包まれており例え何が起きても安全は二重に確保されているので心配ない』と
説明した。、この学者の操業中の原発の安全については全く無知なことに空い口が塞がらなかった。
電源が喪失してどうして原発の安全が確保できるのか。これは私たちエンジニアにとっては至極当然
の常識である。ちなみに福島第一原発では全電源喪失から実際に外部電源復旧に向けた作業は6日後の
17日の早朝であり、電源が復旧したのは9日後の20日15:46であった。この電源復旧の遅れが致命的
な被害を拡大させた。同じ地震に遭いながら原発事故を回避した福島第二原発は事故の翌日に
電源を復旧している。なぜか国内ではこの違いを検証されることはなかった。

同じ時期にカナダの原発に勤務していた神戸商船大学の級友の田納は同じようにテレビの前で怒鳴って
いた。『早く電源を復旧させよ一体何をしているのか』同じく艦船を原発へ急行せよと同じ思いを描いていた。

これは十年前の思い出ですが、安全神話のベールに包まれ日本の原発での緊急事態の非常訓練は果たして
日頃から実施されていたのか。原発事故後の対応から疑念を抱かずにはおれない。

止まれ船舶でも陸上プラントで日頃から全停電テストの訓練に習熟していることが現場管理者の責務
であることは常識とされている。我が国ではこの現場の常識が権威主義により軽視される実態を見逃
してはならない。